先日、ラジオで偶然、

登山家の田部井淳子さんのお話を聴きました。

女性として世界で初めて

世界最高峰エベレスト及び七大陸最高峰への登頂に成功した

ことで知られている田部井淳子さんです。


何げなくスイッチを入れた時聞こえてきたのは、

田部井さんが一年程前から始められたシャンソンのお話でした。


(これ迄もいろいろな事に挑戦してきたけれど、歌はまだやっていないわ。

シャンソンが歌える様になりたいな。

習いましょう。

せっかくレッスンを受けるのならばリサイタルを開きたいな、)

と。

そこで、友達に声を掛けたら…流石、田部井さんのご友人、

(面白そう!と早速4人の仲間が集まって、

一年後、

キラキラ輝く美しいドレスに身を包みリサイタルを開きました。)

という様な内容でした。


運転中にそのお話を聴いていたのですが、

なんだかとっても晴れやかで楽しい気持ちになりました。

なんて、かろやかなんでしょう!

昭和14年生れの田部井さんの、その発想の中には、

どこにも、「とんでもない」とか「無理」とか「どうせ」なんて

否定的なマイナス言葉が見当たらないのですね。

実は、私、最近ダンスを始めました (と言ってもまだ2回目ですが…)。

どんな時も何が起こっても、面白がって前に進める私になりたくて。

しかも皆と和になって繋がって。


そんな私になる為には、

かろやかに動く体作りからと、

健康の事も考えてダンスを始めたのですが、

初日に先生から、

上手になったら 検定試験を受けたり大会に出る事も出来ますよ

と言われて、

「いえ~、もう運動不足解消の為だけですから…。気楽に…」、

なんて応えてしまっていました。


この様な否定的な逃げの姿勢の言葉で、

これ迄も、どれ程自分の世界を狭く閉ざしてきたのでしょう。

出来ない私を作り上げてきたのでしょう。


シャンソン以外にも数多くの趣味をお持ちで、

そのどれもが玄人はだしであるという田部井さんのお話を聴きながら、

はたと気付きました。

自分の世界を広げる言葉をかろやかに使っていきたいと思いました。