【身近な事例でわかる】SDGsの取り組みって何してる?企業のアイデアから個人でできることまで

 

最近、ニュースやお店の商品棚で、カラフルな円形のアイコンを見かける機会がぐっと増えませんでしたか?

これは**SDGs(エスディージーズ)**の目標を示すマークです。「言葉は聞いたことあるけど、具体的にどんな取り組みがあるの?」と感じている方も多いかもしれません。

SDGsは、遠い国の話や、大きな企業だけの話ではありません。実は、私たちの身の回りの製品やサービス、そして日々の小さな行動にも深く関わっています。

この記事では、SDGsの基本的なおさらいから、企業の具体的な取り組み事例、そして今日から私たち一人ひとりができることまで、分かりやすくご紹介します。


 

## おさらい:SDGs(持続可能な開発目標)とは?

 

まずは、SDGsの基本を簡単におさらいしましょう。

  • いつ、誰が決めた? 2015年に国連サミットで採択された、世界共通の目標です。

  • 何を目指す? 2030年までに、地球上の「貧困」「不平等」「気候変動」といった問題を解決し、**「誰一人取り残さない」**より良い未来を築くことを目指しています。

  • いくつある? 17の大きな目標と、それをさらに具体的にした169のターゲットで構成されています。環境問題だけでなく、貧困、飢餓、健康、教育、ジェンダー平等など、非常に幅広いテーマを扱っているのが特徴です。


 

## 【企業の取り組み事例】こんなコトもSDGs!

 

では、企業は実際にどのような取り組みを行っているのでしょうか。私たちの身近なサービスや製品から、面白いアイデアを見ていきましょう。

 

事例1:スターバックス ☕️|プラスチックごみを減らす工夫

 

スターバックスでは、プラスチック製のストローを廃止し、紙ストローに切り替えました。また、お店で出るコーヒー豆かすを、牛の飼料や野菜を育てるたい肥としてリサイクルする取り組みも行っています。私たちがマイタンブラーを持参するとドリンクが割引になるのも、使い捨てカップを減らすための立派なSDGsアクションです。

  • 関連する目標

    • 目標12:つくる責任 つかう責任

    • 目標14:海の豊かさを守ろう

 

事例2:ユニクロ 👕|服の力で世界を良くする

 

ユニクロの店頭には、不要になった自社製品を回収するためのリサイクルボックスが設置されています。回収された服は、状態の良いものはクリーニングされ、難民キャンプなどに暮らす人々への衣料支援として届けられます。衣料として再利用できないものも、燃料や防音材などに加工され、最後まで大切に活用されています。

  • 関連する目標

    • 目標1:貧困をなくそう

    • 目標10:人や国の不平等をなくそう

    • 目標12:つくる責任 つかう責任

 

事例3:トヨタ自動車 🚗|地球にやさしいクルマづくり

 

トヨタは、CO₂排出量が少ない**ハイブリッド車(HV)を世界でいち早く普及させました。現在では、走行中にCO₂を全く出さない電気自動車(EV)燃料電池車(FCV)**の開発にも力を入れています。「トヨタ環境チャレンジ2050」を掲げ、車のライフサイクル全体で環境への負荷をゼロにすることを目指しています。

  • 関連する目標

    • 目標7:エネルギーをみんなに そしてクリーンに

    • 目標13:気候変動に具体的な対策を

 

事例4:アサヒグループ 🍺|食べられるコップ

 

アサヒグループは、ポテトなどのでんぷんを原料にした**「もぐカップ」**を開発しました。これは、中の飲み物を飲んだ後、器自体も食べることができるコップです。イベント会場などで使用することで、使い捨てのプラスチックカップを大幅に削減できる、ユニークで画期的な取り組みです。

  • 関連する目標

    • 目標9:産業と技術革新の基盤をつくろう

    • 目標12:つくる責任 つかう責任


 

## 【私たちにもできること】今日から始めるSDGsアクションリスト

 

企業の大きな取り組みだけでなく、私たち一人ひとりの日々の小さな選択も、未来を変える大きな力になります。難しく考えず、できることから始めてみましょう!

  • ✅ マイバッグ・マイボトルを持ち歩く レジ袋やペットボトルのごみを減らす、最も手軽なアクションです。

  • ✅ 食品ロスをなくす 冷蔵庫の中身を確認してから買い物に行き、食べきれる量だけ買う・作ることを意識しましょう。

  • ✅ こまめに電気を消す、節水を心がける エネルギーの無駄遣いをなくす、基本的な省エネ行動です。

  • ✅ フェアトレード商品を選ぶ 開発途上国の生産者の生活向上を支援する「フェアトレードマーク」の付いた、コーヒーやチョコレートなどを選んでみるのも良いでしょう。

  • ✅ ジェンダー平等について考える 「男だから」「女だから」といった無意識の思い込みがないか、一度考えてみることが大切です。

  • ✅ ニュースに関心を持つ 世界で今何が起きているのかを知ることが、すべての始まりです。


 

## まとめ

 

SDGsの取り組みは、企業の革新的な技術開発から、私たちの「どの商品を選ぶか」「ごみをどう捨てるか」といった日々の小さな選択まで、本当に様々です。

大切なのは、SDGsを「自分ごと」として捉え、無理なく、楽しみながら、できることからアクションを起こしてみること。

あなたのその小さな行動の一つひとつが、2030年のより良い未来、そしてその先の地球へと繋がっています。