当ブログの2周年記念企画として、自作回文の語句調査をお送りしています。
その3回めでございます。
この調査には、実は、
自分の回文の傾向や、今後の課題を探そうというねらいがあります。
というわけで、今回は、気になる表現として
数字を使った回文と、英語を使った回文を取り上げます。
調査では、492コの回文に出てくる言葉を数えました。
その数、2515項目にのぼります。
数え方は、動詞は助動詞とひとまとまりにするなど、
厳密な調査とは程遠い、かなり大雑把になっています。
自分の回文の傾向が見られれば良いと思いましたので。
詳しくはその1 をご覧くださいませ。
それでは、まずは、数字から見ていきましょう。
回文のネタに困ると数字を使う、というのがずいぶん前からの傾向でして、
ここは反省すべきか、それとももっと伸ばしていくべきか、と
ちょくちょく悩んだりもしています。
今回の調査を通して得た結論を先にいいますと、
数字もまだまだやり残していることがあるから
きちんと扱っていきたい、という気持ちになりました。
さて、ともかくも、
調査結果は次の通りです。
(今回は、それぞれ気に入っているものに
リンクを張っておきます。ご参照くださいませ。)
0 1回
れいてん/0点(329
)があります。
1 6回
いちにち/一日(124
)、いちぶ/一部(101)とイチと読むものがある一方、
おととい/一昨日(94 138)、ついたち/一日(285)、ひとつ(146)などもあります。
まともに数字として使っているのは124の一日だけですね。
2 9回
ニと読むものが多くを占めます。
にい/二位(70 82
)、にか/二課(70)、にこ/二個(117 144)、
にど/二度(209)、にだい/二台(323)などです。
しかし、ふたり/二人(64 102)もあります。
3 5回
さんえん/三円(145)、さんてん/三点(271
)、さんねん/三年(321)、
さんろう/三浪(205)、さん/三(210)、と全てサンと読むものでした。
ミ(ミッツは無理ですから)では作っていなかったのですねぇ。
しかも、145から出てきているわけでして、
どうやら序盤には思いつかなかったもののようです。
4 4回
よんかい/四階(347)、よんかい/四回(347)
よつば/四つ葉(150)、よにんめ/四人目(319
)、と
ヨ・ヨンと読むもので占められました。
347はよんかいのバリエーションを並べたものです。
シと読む形では使っていないかったのですねぇ。
5 7回
ごせん/五千(314)、ごねんはん/五年半(314)、
ごふんかん/五分間(134)、ごまん/五万(143)、ごまんえん/五万円(145)、
ごにん/五人(229)と、ゴと読むものがほとんどです。
しかし、いつつめ/五つ目(96
)もありました。
このうち、143と145は近い時期のものです。
一度思いついたものを改めて回文に使った形ですね。
本当は、同じ言葉はなるべく使わないようにしたいのですが。
それから、314のは、ひとつの回文の中で2回出てきたものですが、
結局、ひっくり返しても文字を同じ意味として使ってしまった、という
回文としてはやや情けない例です。反省しきりです。
6 4回
ロクと読むものがほとんどです。
ろくにんめ/六人目(319)、ろくどめ/六度目(63
)、ろくぶ/六分(177)、と
ロクと読むものがほとんどです。
その中で、むいか/六日(100)がありました。
7 3回
ななつ/七つ(143 265
)と、なのか/七日(310)があります。
意外にも、シチ/七では作っていないようです。今後の課題ですね。
8 2回
ようか/八日(200
)がありますが、
もう一方は八人(319)で、ハチと読むものです。
9 2回
2回ともく/九と読むものでした。九月(43
)と九人(185)です。
キュウではさすがに回文を作れないでしょう。
10 2回
とおか/十日(100 144
)でした。
ジュウ/十も回文を作るのはおそらく不可能でしょう。
いちおう、0~10までの基本的な数字については
ひととおり回文を作っていたようです。
20(にじゅう)や30(さんじゅう)、或いは100(ひゃく)などは
まあ、ほぼ回文に盛り込むのは不可能でしょうけれど。
或いは、はたち、みそじ、などとして盛り込む方法を考えても良いかもしれません。
続いて、アルファベットです。
読み方が、原音通りか、日本ふうかで回文にどう盛り込むかが変わってきますが、
なんとか2回アルファベットを登場させることができました。
まあ、外来語をローマ字でつづっただけという見方もありますが。
アルファベット 2回
例)LOVE(6)と、V(204
)です。
Vの音は原音を重視するとヴイなのですが、
日本語として読んでブイと扱ったものです。
以上です。
次回は気になる表現として、
指示語(こそあど言葉)や漢字を使った言葉について見ていきます。