短文もの2 | アイ氏とTさん ~回文と料理のブログ~

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アイ氏の趣味の回文と、Tさんの趣味の料理を、日々公開中。


回文161~「と」による短文もの~



縄跳びとワナ。


なわとびとわな。



見事な花とゴミ。


みごとなはなとごみ。



黄桃と魚。


おうとうとうお。



知事と人質。


ちじとひとじち。



  作 成 談 話 :
助詞「と」を含む言葉による回文たちです。真ん中に「と」を配置するのではなく、それ以外の箇所に使ってどう回文にするか、というのが課題でした。意外なものが結びつきましたが、いかがでしょうか。--2007年02月12日(月)












回文162~天変地異?!~



クワガタが湧く。


くわがたがわく。



消えた駅。


きえたえき。



仕打ちの後、牛。


しうちののち、うし。



  作 成 談 話 :
こんな形でまとめなければ掲載できなかったのではないかと思えるような作品群です。意味不明ななかになんとか共通項を見つけ出してこじつけた苦しさが見えてつらいところです。--2007年02月13日(火)












回文171~おっさんの晩酌~



今朝飲んだくだんの酒。


けさのんだくだんのさけ。



買いためたイカ。


かいためたいか。



会話、卑猥か?


かいわ、ひわいか?



  作 成 談 話 :
タイトル通りおじさんらの晩酌風景を描いてみました。なかなかうまく雰囲気が出たのではないかと勝手に評価しています。「くだん」は「件」とも表記できまして、「例の~」の意味の言葉です。--2007年02月23日(金)












回文180~バリエーション~


今回は趣向を少し変えまして、
会話を回文で、状況を( )で説明しつつ進めてみます。


  *  *  *  *  *  

 (お店に入り、席についてひとこと)


「飲むの頼むの?」


「のむのたのむの?」



 (メニューの冊子を開くけれど、見るのが面倒でひとこと)


「読むの頼むよ。」


「よむのたのむよ。」



 (自分の分しか注文しない男にひとこと)


「嫁の頼めよ。」


「よめのたのめよ。」



(美味しいのを注文したいがフトコロ具合も気にしていて)


「並みの頼みな。」


「なみのたのみな。」



(飲み物ばかりで飽きたのでツマミをどうするか、ということで)


「噛むの頼むか?」


「かむのたのむか?」



(その返答に)


「酔うもの頼もうよ!」


「ようものたのもうよ!」



  作 成 談 話 :
回文によるやりとりがテーマです。しかし、本当にやったら鬱陶しいことこの上ないのでしょうね。「頼む」のバリエーションで未然形、連用形、終止形、仮定形など駆使しつつ、基本形は短めで、という具合に個人的にいろいろ限定をかけているのですが、いかがでしょうか?因みに実際に飲みに行く直前の人に「飲むの頼むの?」とメールをしたら回文には反応せず、しっかりとした内容の返事がきました。失礼しました。。。--2007年03月08日(木)

















回文182~短文もの~



靴墨に水つく。


くつずみにみずつく。



カルキで出来るか。


かるきでできるか。



  作 成 談 話 :
「水」を主たる題材にしたもので纏めてみました。といっても2つだけですが。もう少し長くしたいなぁと思いながら叶わずじまいで掲載とあいなったものたちです。--2007年03月13日(火)











回文193~短文もの~



堕落増す枕だ。


だらくますまくらだ。



何遍か勘弁な。


なんべんかかんべんな。



軽く今眩暈くるか?


かるくいまめまいくるか?



身代わりなり、我が身。


みがわりなり、わがみ。



  作 成 談 話 :
短文ものをいくつかまとめて出してみました。単発ではインパクトに欠けるかもしれないということで数で勝負です。--2007年03月30日(金)











回文199~短文もの~



官吏不慣れな不倫か。


かんりふなれなふりんか。



ダメな要だ。


だめなかなめだ。



流刑地行ける。


るけいちいける。



最後すごいさ。


さいごすごいさ。



  作 成 談 話 :
「官吏」はお役人さんのことです。お役人さんはこういうことが苦手そうかなと勝手にイメージしてみました。「流刑地」はドラマだか映画だかの広告から着想を得ました。「最後~」で200の回文をほのめかしてみたり(笑)。--2007年04月06日(金)