海の向こうの国の事件に憂い想う。
昨日、新聞で、アメリカの大学での銃撃事件の記事を読んだ。
1面にあるような事件の全貌についての記事ではなく、
その事件に巻き込まれた方たちのことについての小さな記事に、
胸を痛めた。
授業中の教場に犯人が近づいてくると、
その教場で授業をしていた先生はドアを押さえて侵入を阻止し、
学生たちには逃げるように指示したという。
その先生自身はその後撃たれて亡くなったそうだ。
記事を読んでいる途中で、思わず目をそらしたくなった。
ひどい事件が起こると、或いは災害が起こると、
どうしても考えてしまうことがある。
自分がその立場にいたらどうするだろうか?
真っ先に逃げてしまうのではないか?
周りの人を気遣う気持ちがあるだろうか?
現実のことはもちろん、小説の一場面なんかでも考えてしまう。
最近も、ショッピングセンターのパニックを題材にした小説を読んで、
内容を追いながらも、自分の場合、を考えた。
ずいぶん前、外出中に震度3くらいの地震に遭った。
そのときは、安全を確保するための行動をとるよりも、
様子を見る、という行動が先だった。何もせず、周りを見渡すだけ。
すぐ側にいた人を気遣うことができなかった。
結局それが自分か、と少し後で思って、くやしくなった。
強いひとになりたい。