数年前のこと、そしていま2 | アイ氏とTさん ~回文と料理のブログ~

アイ氏とTさん ~回文と料理のブログ~

アイ氏の趣味の回文と、Tさんの趣味の料理を、日々公開中。

 そして、いま、想うこと。

 その人の人生は畢竟その人にしかわからないのだ、

 ということを実感することが、最近特に多い。

 どんなにその人を知る人が集まったって、

 その人のことを完全に再構成することはできない。

 ある人には、家族としてのその人がいて、

 またある人には、友人としてのその人がいて、

 或いは、仕事の付き合いとしてのその人がいて。


 家族にしたって、親であり、兄弟であり、親戚であり、

 それぞれで見せている顔が違うもの。


 言ってみれば、周りの人はその人の紐の結び目だけを知っているわけで、

 長い紐を辿れるのはその人一人しかいないのだ。

 それにふと気付くと、とても、かなしい。

 でも、紐の結び目をかたくほどけないようにして、その人のことを覚えておきたい。




 《 数年前のこと、そしていま1 「数年前のこと」 はこちら 。 》