本屋さんを歩いていますと「エコノミスト」(経済雑誌)が

円安時代になるとアナウンスするタイトルを一面にバーン

っと表示しておりました。

 

懐かしい。

 

私がガチで円に悲観的だったのはリマーンショック前でした。

なぜなら世界で唯一の1000兆円と言う馬鹿げた規模の借金

を国が背負っていたからです。

 

今はもっと増えていますが当時と今では環境が全く違います。

当時は日本一国だけ突出して借金が多かった。

しかも債権者が国内8割9割と言うどう考えても最終的には

デノミ政策で終わりって感じでしたので焦っていた事を懐かしく

思い出します。

 

でも今はリーマンショック後の金融債権を欧米が日本と同じく

大きすぎて潰せない。を実行した事により同じく財政規律

がまったく出鱈目になってしまいました。

 

ドイツとカナダぐらいでしょうかね?まだまともな財政規律の範囲の

国って?去年からのコロナ禍で世界中の国々が歳入をはるかに超える

歳出を財政ファイナンス紛いの行為で乗り切ってます。

 

このみんなで渡れば怖くない。状態を考えれば早期に超円安になる

とは考え難いと私は考えております。100~120円の範囲をウロウロ

まだすると考えてます。(数年間ですけど)

 

しかし中国の通貨元が国際決済で力を持ち始めると話はまったく違った

方向に向かいます。なぜなら覇権通貨を目指すからです。

覇権通貨になれば輪転機を回すだけで世界中の資源を購入する事が

できます。アメリカの覇権を支える両輪は軍事力と経済力ですがその

経済力の中身は覇権通貨であり国際送金・国際決済網を牛耳っている事です。

 

そこに中国が参入すると言う事は今まで米ドル一強だった状況から競争相手

が出現します。競争相手が出て来ると言う事は自国の通貨の安売りは出来なく

なると言う事です。(輪転機を安易に回せない。)価値の無い通貨を誰も欲しがり

ませんのでより公平でより価値のある通貨を誰もが求めます。

 

その米国と中国の通貨政策の過程で弱い通貨が安い方向に向かう事は容易に

想像出来ますので将来的に円が弱含みだと言う事は理解できます。

まだ時間があるでしょうから今から次の手をどう打つのか考える必要があります。