毎月一回、東京はリモートで、札幌は自宅で”タロット教室”をしています。
タロットと出会ってすでに40年以上になりますが、40年経ってもタロットの真髄をまだまだ極めることはできません。
小さなスペースに描かれた78枚のイラストカードから、イメージを膨らませ、そのときどきのメッセージを受け取っていくのですが、いやいや本当に奥が深いです。
↑
教室で使用の最もベーシックなカード
ライダーウエイト版
私が初めてタロット出会った時代は、ガイドブックなどがまったくなくカードそのものもせいぜい映画で目にするくらいで(そう言えば”007死ぬのは奴らだ”にも魔女のタロットというカードが出てきました。自慢ですがトーゼン、持ってます)、カードリーディングなど夢のまた夢。
扱い方も解らず、ただただ暗中模索状態でした。
大阪時代に仕事で知り合った占星術の権化とも言える先生に見せてもらったカードが、たまたま当時好きだったデビッド・パラディーニというイラストレーターが描いた”アクエリアンタロット”というカードでした。
とても美しいカードですぐにアメリカに注文して貰い、届くまで首を長くして待っていましたが、このカードがプレスされたのが1970年。
半世紀前のものです。
↑
アクエリアンタロット
デビッド・パラディーニ画
説明書は英文の小さな冊子のみで、先生にどうして使うのか教えて欲しいと言ったのですが、返ってきた応えが「そんなん知らんがな。自分で研究しっ!」でした。
それから私のタロット行脚がスタートしたのです。
↑
かつての恩師
占星術の先駆けであるカリカリ博士こと
故・植田訓央氏
正直なところ、小冊子は英語やし、簡単なカードの説明だけやし、ぜんぜんわかれへん・・・状態で、ただ毎日ボ~ッとカードを眺めているだけだったのですが、しばらくして辛島宣夫さんという方のカード付きガイドブックが発売され、即、購入。
1974年のことでした。
勢い込んで購入したものの、カードの絵面がイマイチ気に入らん。
その上、78枚すべてを暗記せねばならん。
なんとかして覚えようと、試験勉強もぶっ飛ぶ勢いで毎日毎晩お勉強に勤しんだのですが、敢えなく挫折。
やはり、カードが気に入らないと気が入らないものです。
↑
辛島宣夫著
”タロット占いの秘密”
それからしばらくはタロットを封印していたのですが、東京に移り、新宿紀伊国屋書店の右横の小さな通りの突き当たりのカード専門店でタロットの定番とされるライダーウエイト版デッキと出会ったのが、次なるタロット行脚第2ステージとなりました。
以後、ひたすらタロット関連の書籍を買い漁り、毎日ワンスプレッドをし~の、ノートを取り~の、東に面白いカード、西に興味ある書籍があれば、普段はお尻の重い私がフットワークも軽く出かけて行き~のと、寝食を忘れ馬鹿にならないお金とエネルギーをつぎ込み、タロットの研究に日夜!挑み続けたのでアリマス!!
つうか、要は好きだから続けられたんですけどね。
タロットのみならず、カードそのものが好きなので他にもエンゼルカードやオラクルカード、ル・ノルマンカード、メディスンカード、サイカードなどなど、カードと名がつけばとにかく観たい、欲しい、触りたい、早い話が”オタク”です。
故に家中がカードだらけという様相を呈してしまいました。
そんなこんなで飽き症の性癖はなぜかカードには反映されず、未だにカードとは深いご縁が続いております。
一般的にタロットカードは”占いカード”と思われているようですが、私はそういう使い方はしていません。
占いは面白いですが、人生は占いではなく自分で構築していくものだと思っています。
故に私は”占い”ツールとしてタロットカードの意味をただ単暗記して使うのではなく、自分の内面を見極め、気づき、癒し、元気づけ、納得するための貴重なツールとして使用しています。
むしろカードの意味は暗記せず、その時その時の自分のイメージで読み解いていくことが大切だと思っています。
カードに対してどれだけ豊かなイメージを育めるかがタロットリーディングの要です。
生徒さんも、モヤモヤしていても心を鎮めてカードと向き合うととても良いクールダウンになり、落ち着きますとおっしゃっておられます。
目下のところ、普段の鑑定はサイカードを使用していますが、先日の満月前になぜか心機一転、新たな気持ちでタロットに再アプローチしたくなりました。
”人生、死ぬまで学徒”でありたい私は、来春はもっと本気でタロット教室に再チャレンジしようと思っています。
教える立場は、教えられる相手以上に学ばねばなりませんからね。
11/22~28のお告げ
ELDER
長老
人はリーダータイプと奴隷タイプの二種類に分かれます。
リーダータイプとは自分で考え、自分で決意し、孤独であってもひとりで行動し、失敗しても決してだれかやなにかのせいにすることなく、自分で納得するタイプ。
奴隷タイプとはいつもだれかの指示を仰ぎ、だれかの情報に振り回され、孤独を恐れ、自分では出来るだけ考えず、その結果、うまく行かなければだれかのせい。
さて、自分はどちらのタイプなのか。
サンファン・デ・ラ・クルスという16世紀のスペインの神秘詩人の”孤独な鳥の5つの条件”という有名な詩があります。
一つ 孤独な鳥は高く高く飛ぶ
二つ 孤独な鳥は仲間を求めない、同類さえも止めない
三つ 孤独な鳥は嘴を天空に向ける
四つ 孤独な鳥は決まった色を持たない
五つ 孤独な鳥は静かに歌う
孤独を恐れず、ブレークスルーできたときに、人は宇宙とひとつになれるのです。
そこには孤独は存在せず、すべての命との繋がりをリアルに体感できるのです。
長老とは指導者(リーダー)であり、指導者であるが故に孤独です。
しかし長老はなにものをも恐れず、限りないパワーがすべての有機体に注がれていることを知っています。
そして、命ある者に注がれる唯一のパワーの源のみに信を置きます。
自分が自分のリーダーとなることが、唯一のパワーの源とひとつとなるメソッドなのです。
他のだれかや現世での些末な状況に煩わされることなく、自分の裡に内在する無限のパワーを信頼することが、即ち決して枯れることのない無限のパワーとひとつになることなのです。
誰かを常にサポートしているから、私は奴隷タイプ?と思ってしまう人がいるかも知れませんが、それは違います。
サポートすることが自分には適していると自己認識できた人は、すでにリーダーです。
闇雲に人の言いなりになっている人とはまったく異なるのです。
自分は誰か、自分は何者なのか、自分はどうしたいのか、これは自分の考えであり納得できることなのか。
どんなに些細なことでも、今週は徹底して自分の考えを本気で見極め自己認識する週にして下さい。