自律神経(交感神経副交感神経)と体への作用の覚え方についてお話します。

 

山にキノコ狩りに行った時に、大きな野生熊に出くわし、凶暴そうなその熊があなたを襲ってきた時をイメージしてみてください。

 

闘争」するか「逃走」するのかいずれか選択しなくてはいけません。いずを選択しても、死の恐怖に曝されると交感神経が極度に刺激され、脳神経からはノルアドレナリンが、副腎髄質からはアドレナリンが最高に分泌されます。

 

 戦うにしろ、逃げるにしろ、最高のエネルギーで対抗できるように、体は気管を広げ呼吸量を増やし、心臓は脈拍や血圧を上げ筋肉へ充分な血液を送り、目は瞳孔を広げしっかり相手の動きを見、視覚神経、運動神経系への血流は最優先で確保します。

 

 逆に、皮膚など末梢血管への血流を抑制し、情報の仕分けや短期記憶を司る海馬への血流は絞り(虚血状態)、消化管(唾液、胃腸など)の活動は抑え分泌系も抑制され、涙腺、排尿、生殖関係など、直ちに生死にかかわらない代謝系を抑制します。

 

 “火事場の馬鹿力!”はこういう状態のときに起きます。

 

 これが交感神経が優位な状態の体内の変化です。また、熊に襲われたとき、戦争などで生死を実感するとき(精神的ストレスが極度に達したとき)以外にも、死別職場社会環境などなど・・・・・・、様々なストレスのを受けた時にも体は大なり小なりこのような作用を被ります。

 

 大きなストレスが海馬に及ぶとアルツハイマー病不妊症にも、小さなストレスでも長く続けば肌荒れシワなど美容にも、また目の渇きや消化機能障害などへと影響が及ぶことにもなります。

 

この交感神経の真逆が副交感神経の作用ということになります。

 

 ということで、前回の、瞳孔、涙腺、唾液腺、気管、心臓、冠動脈、皮膚、血圧、胃腸、消化管、胆のう、膀胱、立毛筋、陰茎、子宮、呼吸運動について、自己採点してみてください。

 

 片頭痛が父兄参観(交感神経優位/血管縮小)などを終え、帰宅後ホッとしたとき(副交感神経優位/血管拡大)に起きやすいのはこういった背景もあります。

 

 この自己採点で、日々生じている小さなストレスなども、自身の美容や健康に影響していたことの発見があるかもしれませんね。

 

 また、自分自身が交感神経優位なのか副交感神経優位なのかを判断するには、血液検査結果の白血球の項目の、顆粒球(好中球・好酸球、好塩基球)リンパ球のところをみてください。

 顆粒球が高めで、リンパ球が低めの場合はストレスが多い証となります(免疫力低下状態)。風邪を引きやすくなったり癌などにもかかりやすくなります。

 

 これは、熊と戦ったり、逃げたるする時(ストレス時)に怪我をし、細菌が体に入ってきても攻撃隊(顆粒球)が優先し退治する仕組みが備わっているのですが、インフルエンザウイルスや癌細胞攻撃隊(リンパ球)は副交感神経優位時(睡眠時やゆったりしている時)にしか隊の増強が出来ない仕組みになっているからです。また、先にも話しましたが、副交感神経年齢とともに弱まっていきますので、年齢を重ねる毎に心穏やかに過ごすことが肝心かと思います。