最近は塾や講座の案内ばかりでしたので、たまには分子化学的なことを書くことにします。

私の塾や講座を受けておられる方なら皆さんご存知と思いますが、脳内セロトニン末梢セロトニン(脳以外のセロトニン、おもに腸官や血小板にあるもの)は同じセロトニンという物質だけど、作られ方も生理活性作用も全く異なります。

 

脳内セロトニンは増えると「幸せホルモン」といわれるように、脳内で抑制系として働く神経伝達物質と分類され、不足するとイライラや感情が激しくなります。

 

一方、オータコイド(拙著「真実」の61ページ参照)に分類される末梢セロトニンは、増えるとイライラしだし暴力的なになり、凶悪犯囚人の血中セロトニン濃度は高いことが知られています。少なすぎると蠕動運動など腸管の働きは悪くなるのですが・・・・。

 

これらのコントロールは日光がおこなっている(朝日に当たるや日照を浴びる)のですが、脳内セロトニンは抑制系末梢セロトニンは興奮系と作用は全く逆の為、理論的にイマイチ理解できていませんでした。

 

ところが、友人がビタミンDが自閉症に関係してるらしいよ!といってたのをきっかけに、何故かを考えてみたところ、ビタミンD ⇒ 日光(紫外線B) ⇒ 脳内セロトニンと考えていくと、そのメカニズムが解けてきました。

 

説明しだすと長くなるので、結論だけにしますと、

ビタミンDは、脳内セロトニンがトリプトファンからつくられる時の酵素であるトリプトファン水酸化酵素2TPH2)を活性化させ、腸管での抹消セロトニン合成酵素であるトリプトファン水酸化酵素1TPH1)の働きを阻害し、腸の炎症などを鎮めます。

 

いわゆる、ビタミンD≒日光ですので、日光に当たらない(ビタミンDが不足する)と脳内セロトニンは不足しイライラするとともに、末梢セロトニンは増えイライラとともに暴力的になるということ。

 

脳内セロトニンを増やし末梢セロトニンを適正に保つには、日光(紫外線B)に当たることが必要不可欠なのです。でも、紫外線は怖いという方のために効果的な日光の当たり方を次の塾や講座でお話します。

 

自閉症でも血流中のセロトニン濃度は高く、脳内セロトニンが少ないことが知られています。自閉症の改善には、食品からのビタミンD不足を起こさないことと日照を充分に浴びることが重要なように思います(妊娠時/胎児期からも含め)。