「乳がんは、乳管上皮細胞に何らかの発がん物質が集積し……」、と最初に書きました。では、「発がん物質」とは何でしょうはてなマーク それはどのようにして体内に取り込まれるのでしょうはてなマーク


 遺伝子に狂いを生じさせるものとして、皆さんはすぐに放射能やX線、紫外線などの電磁波を思い浮かべるかもしれませんねビックリマーク

 しかし、これらは乳がんに対する直接的な発症要因とはならないと考えられますビックリマーク

 乳がんをはじめ、体内でがんを発症させる直接的な発がん物質とは何かはてなマーク


 もっとも可能性が高いものは、何といっても「食べもの」に含まれています叫び


 発がん性環境汚染物質であるダイオキシン類、PCB、DDTなど塩素系農薬、排気ガス、食肉・魚などのコゲや燻製(くんせい)に含まれるベンゾピレンなどの多環芳香族炭化水素(PAHs)やヘテロサイクリックアミン(HCA)などですドクロ

「そんなもの食べているはずありません!?

 そうおっしゃるあなた、ちょっと待ってくださいねパー 実際には、気づかないうちに口にしているかもしれないのですしょぼん それについては、のちほどご説明しますビックリマーク

 これらの有害化学物質が体内に取り込まれると、それら自身の発がん性もさることながら、有害物質を分解するために働く酵素(チトクロムP450)のリスクも発生しますドクロ

 これによってもがん化が引き起こされてしまうのですカゼ また、これらの発がん物質はいずれも体内で蓄積される性質がありますドクロ なかでも、ダイオキシン類の生物学的半減期は7.5年と長いため、体に取り込まれると加齢とともにその蓄積量を増していきます叫び

 厚生労働省の公表データによれば、生まれてくる新生児の6.7%は、すでにダイオキシン類の影響と思われる「アトピー性疾患」に罹患しており、さらに母乳哺育だと12ヵ月後には7.9%まで増加し、人工乳哺育では5.5%まで減少することが示されています叫び

 つまり、妊娠時にはすでに胎児に影響を与えるレベルのダイオキシン類が母体に蓄積されているということショック! お母さんはそれを新生児・乳児に無意識のうちに与えていると考えられるのですカゼ

 このことから、妊娠・出産経験があり、授乳経験・長期授乳の場合に乳がんの発症率が低下する理由もわかるのではないでしょうかビックリマーク

 発生原因であるダイオキシン類が体内から減少したからリスクが軽減されたのですビックリマーク妊娠・出産後に母親は美しく健康になり、子どもはアトピー性疾患で悩んでいる――そんな状況にはこのような原因があったというわけですカゼ


 これらの発がん物質は脂肪組織に溶け込んでいて、通常は皮脂等から、わずかしか体外に排出されませんガーン ところが、妊娠時には胎盤を通じて、また授乳時には母乳の脂肪分とともに大量に胎児や乳児へと移行しますドクロ