ひじきに含まれる無機ヒ素についてもそうだが、何故、行政は「トランス脂肪酸」の危険性を隠蔽しようとするのか理解に苦しむ。

 

確かに代替手段が無い(トランス脂肪酸に規制をかければ、工業的に安全な油をつくる事が出来ない/エステル化という方法でトランス脂肪酸を排除できるが、エコナで有名になった発ガン性物質グリシドール脂肪酸エステルの危惧が生まれる)

●余りに多くの食品に使われており経済的影響が大きすぎる

などの理由は分からないでもないが、一方では国民の健康を蔑ろにしてよいのかという問題は残る

 

日本人はトランス脂肪酸の摂取量が少ないので問題ないですと?????

●米国人との違いを言うのであれば、年代間の食事の違い(高齢層と若年層)、地域間(都市部と農村部)、体格(肥満度や痩身度)のデータくらいは開示すれば

●御用学者に都合の良いような間違ったデータ解析結果を説明させたり、根拠のない仮定仮定の計算式で摂取量を求めるのは何故?

●特に安全性に問題の無い反芻動物のトランス型の脂肪酸と有毒な工業的なトランス脂肪酸を混同し国民に情報公開したり(これらは、病理的作用が異なるため分別すると国際的になっているにもかかわらず)するのは何故?

●工業的トランス脂肪酸は余りに多数で一部しか同定されてなことを理由に、トランス脂肪酸は分析できないとする(このような表現は日本だけです)のは何故?

 

 このあたりの真実を知りたい方は、一度英文で書かれた原文を行政がどのように日本語に訳しているかをみると、如何に国民をごまかそうとしているかがよく分かります(トランス脂肪酸の有害性や行政上の諸問題等については著書「あなたの知らない化学物質汚染食品の恐怖・アレルギー・炎症誘発体質の真実」77ページ~88ページに記述しています)

 

 トランス脂肪酸は虚血性心疾患だけの問題ではなく、ごく少量の摂取であってもTNFα(腫瘍壊死因子)という、有害な生理活性物質などを生成する事が知られており、何%から害があるとか、平均値でみると、などが全く通用しないのです。

 花粉症をはじめ鼻炎、喘息、アトピー性疾患などアレルギー疾患、糖尿病、脳卒中、心臓病、脂質代謝異常、高血圧、癌、痛風、骨粗鬆症、肥満、など生活習慣病、乾癬、リュウマチ、クローン病、膠原病などの自己免疫疾患、などを発症する酸化ストレス炎症体質を誘引する諸悪の根源と考えられるものなのです(詳細な機序は前著67ページに記述)

 

行政機関の方でこのブログを読まれることがあるようでしたら、以下をお尋ねします?

●目先の経済性と国民の健康はどちらを優先するか?

●何故原文を枉げて国民に知らせるのか?

 

また、私の記述に異議があるのでしたら、化学的な真実については、いつでも受けて立ちます!