お世話になったケースワーカーさん
20年以上、お世話になっているケースワーカーさんが、
病院を辞めると聞いたので、大変ショックを受けています。
このケースワーカーさんは、もともと私の母親の担当でした。
親兄弟からも「世間」からも見放された私の母親に
献身的なサポートをして頂いた。
ちょ~~~我儘な私の母親の行動にも、怒らなかった。
母親が死んだあとも、私の事もいろいろと相談に乗ってくれた。
仕事が続かない時代があったのですが、
彼女の支えで、なんとか立ち直ることができました。
そんな立派な肩書がある人ではないけど、
私は尊敬と感謝を込めて「先生」と呼んでいた。
(うちの親戚の屑のような大学教授よりずっと偉いと思う。)
お子さんがたくさんおられるので、
辞めるのは経済的な事情なんだろうと想像します。
でも、やっぱり淋しい。
「時々は、私の母親の事思い出してくださいね。」とご本人に言いました。
「お母さんのことは、一生わすれませんよ。」
誰からも忘れ去られてしまった私の母親。
でも、このケースワーカーさんの記憶の中にだけは生きている。
私の母親は、心の病気を抱えながらも、彼女なりに必死に生きた。
その記憶が、先生の心の中で生きていると思うと私は嬉しいです。