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「Beatles for sale」まではモノラル盤だったが、前作「Help!」からはステレオ盤になっている。
今の若い人はモノラルと言っても分からない人も多いんじゃないかなあ。
しかし、「ステレオ」がこのアルバムでは特に気になる。
ボーカルが右トラック、演奏が左トラックと、とにかく極端なのだ。
今の若い人がこのアルバムをヘッドフォンステレオで聴いたら、その斬新さに驚くんじゃないかなあ。
こういうステレオミックスをビートルズ自身がやったのか、他のエンジニアがやったか不明だが、実際にオーディオ装置で聴いた時に、どこを向いて聴けばいいのか!と言いたくなる。

A  Drive my car」

ジョンいわく、「モータウン風」に作ったそうなんだけど、そっち方面はわからないんですよね、私(^_^;とにかく前作「Help!」に比べてサウンドが洗練されているのはポールのベースの進化によるものも大きいんだろうけど、各メンバーの演奏能力がとにかく向上しているし、各曲ごとに試行錯誤の回数も多かったのだろう。1993年のポールのワールドツアーでオープニングに使われたのがこの曲。曲自体はジョンとポールのツインボーカルだからちょっと分かりづらかったけど、基本的にポールの曲だったのね、ってのがその時分かりましたが。

しかし前述のとおり、これもヴォーカルトラックが右のみという悲惨なステレオ。
ベース、ドラムは左トラックで、ピアノとギターが右なのは、遊んでるんかい!と嘆きたくなる。

A◆「ノルウエーの森」

曲よりもタイトルのほうが有名じゃないかしらん。ジョージのシタールが印象的なこと以上に、ジョンの曲作りのセンスが光ってるよね。確かにシタールの効果も素晴らしいが、曲自体のよさを見失ってはいかん。アコギは単音を強いピッキング、ストロークもジャん!とするどく弾き下ろしているのがカッコいい。でもアコギはよく聴くと2本あるな。


A 「You Won't see me」

こういう切ない失恋テーマをカラリと明るく歌うのは当時の風潮なのか?ポールの爽やかなボーカル、ジョンとジョージのコーラスの美しさ、英語が分からなければ失恋テーマとはわからないですね。しかし、コーラスの「Wooo.....lalalala」てのは日本でも誰彼と無く真似てますね。誰とは言わないけど。

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日本語タイトルはいいよね(^_^;とにかく出だしのコーラスだけで泣けてきますよね。この部分のハモリの練習をしたバンドはプロアマ問わず多いはず。この出だしにとかくスポットライトが浴びがちですが、この曲の準主役はポールのベース。リンゴのドラムとジョンのアコギに絶妙に絡んだ、このズンチャ、ズンチャとはねるベースが無ければ、まったく違った曲調となった事でしょうな。

後年発売された「Yellow submarine -song track-」ではこの歌がデジタルマスタリング・リミックスされて収められ、こちらでは従来右トラックだけだったボーカルが真ん中に位置合わせされましたが、それだけではない。このコーラスはジョン、ポール、ジョージの3人だけと思っていたら、ジョンはダブルトラックで重ねられて、最低でも4人分の声があるんですよね。そのジョンのダブルトラックを左右に分けるという心憎さ。
さらに、さらに!
最後の「making all his nowhere plans for nobody」のポールの高音ハモリだけを左トラックに入れてしまうという感涙もののミックス。
聴いたことがなければぜひとも聴いていただきたい!

Aァ「嘘つき女」

この日本語タイトルがまた笑えますけど、ジョージの個性が明確になってきましたね。
この曲はアルバム中珍しく、ボーカルがちょうど真ん中になっています。

AΑ「愛の言葉」

またまたポールのベースが飛び跳ねてます。ピアノはジョンでしょうか。ピアノ、ベース、ギター、ドラム(マラカスも聴こえます)ががっぷり4つに組んで、この曲大好き♪

AА「Michelle」

この曲も「Yesterday」に続いて、ポールがポップ史上のスタンダードにしてしまいましたね。演奏上、特に小細工が無いのにこの完璧な仕上がりは、やはり楽曲自体の良さに尽きるんでしょうね。「I love you」の繰り返しはジョンのアイデアだとか。途中フランス語が入るのはポールのアイデアだそうだけど、初めて聴いた中学生のときは、何が英語で何がフランス語か、全然わからなかった(^_^;

そして後半に続く!