【12話まで耐えて】ガンダムビルドダイバーズRe:RISEの総評【前編】 | アホミドロン

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本当は先月に書きたかったけど、リソースをゼロワンに振りすぎちゃったよ

!!!Attention!!!
この記事は、前半はガンダムビルドダイバーズRe:RISEのネタバレを含まない、後半はネタバレを含む内容です。

ビルドダイバーズRe:RISEを知らない方がタイトル見て「長いよ!1クール分くらいあるじゃねえか!」と思った方は、とりあえず9話くらいまで耐えてください。


それでも長いと?まあ聞いて欲しい。この作品は12話くらいからが本番なのだと、僕は強く主張したい。

ガンダムビルドダイバーズRe:RISEとは、昨年から2シーズンに亘って配信されていたアニメーション作品である。
全26話。

ガンダムビルドシリーズのひとつで、前作「ガンダムビルドダイバーズ」(以下無印)の2年後を描いた作品となる。

無印はGBNという仮想空間を舞台に、ガンプラで冒険や対戦する作品だった。オンラインゲームのすごいやつと捉えて貰って差し支えない。

しかしながら、無印は残念ながら僕にはあまり差さなかったというのが正直なところである。たとえ戦闘で大破としたとしても、それは仮想空間に取り込まれたガンプラのデータのため、実物のガンプラには一切のダメージは無い。よく言えば親切設計、悪く言えば緊張感に欠ける。ビルドファイターズのように壊して壊されて改修してを繰り返すという展開が好きだっただけに、肩透かしをくらったのだ。無印の頃のシバ・ツカサの考え方に近かった。

だもんで無印は途中でリタイアしてしまい――それからしばらくして全部観たのだが、「イイハナシダッタナー」という程度で、やはり熱度はビルドファイターズと比較してしまうと低いという印象だった。

そんな次第で、無印の続編が出るという情報を耳にした時の僕は、正直あまり期待していなかった。ただ、主人公の機体、コアガンダムのシステムにはアニメ的にもガンプラ的にも興味があったため、取り敢えず視聴はしていた。

ひとりGBNの世界を放浪し、ひとりで何かを探し続けている主人公のヒロト。お調子者でリーダー気取りだが、実力が全く伴わないカザミ。バトルに明け暮れた日々を送っている、どことなくミステリアスな雰囲気を漂わせるメイ。ガンプラバトルをしてみたいが気弱で引っ込み思案のパル。

目的も性格もチームワークもバラバラなこの四人が、偶然にも同じタイミングでGBN内に存在する隠しミッションのエントリー地点を発見し、奇しくもそれを探していたカザミは三人を連れてミッションを開始させた。

このミッションはストーリー形式のミッション――つまりNPCからの依頼を受けつつ何度かバトルを繰り返していくものなのだが、そのNPCは獣人のような、いやむしろ完璧に獣人で、NPCが生活している舞台もいつの時代だといわんばかりの文明レベルで(でも車とかはある)、つまるところ「ガンダムっぽくない」雰囲気だった。ただし、登場する敵の機体はデスアーミーやドートレス等のカスタム機となっている。

で、案の定というか、むしろこの獣人溢れる舞台が差さらなかった。人物が多いし、掛け合いも多い。カザミはそういうまどろっこしい演出をあまりよく思っていなかったが、観ている側の僕としても同意見だった。だってガンダム要素が無いんだもの。

序盤は手放しに面白いと言えるような話ではなかったが、それでも全くつまらないと言えばそうでもない。成り行きで成立してしまった彼らのチーム「BUILD DiVERS」は最初こそ滅茶苦茶な戦いをしていたが、GBN内の人物やミッションに登場するキャラとの関わりによって、少しずつ人として成長していく。

ガンプラを作る描写は皆無だが、この作品ではガンプラを通して人の成長を丁寧丁寧丁寧に描いているのだと気付いた。僕のお気に入りは……みんなキャラが立っていていいのですが、カザミですかね。そしてチームとして纏まったのが9話。とりあえず9話くらいまで耐えてというのはそういう意味です。

ここから物語の核心に迫っていくため、ネタバレを含む感想となります。ここまで読んでみて観てみたくなったなという方は、是非とも各配信サイトでご覧ください。YouTubeの公式チャンネルでは、確か11月頃まで全話無料で公開されています。

なお、無印を観た方が良いかという疑問については……興味を持ったら観てみてもいいという程度です。観なくても特に問題は無いと思います。無論、観ているに越したことはない。



9話ではチームとして纏まったと共に、メイの乗機であるウォドムポッドからモビルドールメイが飛び出してくる。

この作品が飛躍的に面白くなったのはここからだと考えている。ガンプラが出たら速攻で買おうと思う程度には、このメイがカッコよかった。

そして敵の本拠地へ向かうべく、舞台は宇宙へ。月と思われたそれは巨大な衛星砲であり、そこに居たハゲたアスランアルスなる謎の者と遭遇する。ヒロト達に対して支離滅裂な言動を投げ掛けるシーンは若干のホラーにも見えた。

ヒロト達は衛星砲の発射を止めようとするも、奮戦虚しくエネルギー砲はエルドラに向かって発射される。都市は破壊され、ミッションは失敗して終わり――これがゲームなら、それで終わっていた。

悲しみと絶望に打ちひしがれるエルドラの人々を見、パルは一抹の不安を口にしてしまう。

「これは本当にゲームなのか」

これはゲームの世界では無い。GBNのネットワークを介して繋がってしまった宇宙の遥か彼方の別の惑星――つまるところリアル、現実である。

season1の終盤で判明した衝撃の事実は、それはもう度肝を抜かれた。それまでにも、GBN内でヒロトが受けた傷がリアルに戻っても治っていなかったり等の伏線は張られていたが、これまでゲームだと思ってやっていた事は全て現実だったのだ。下手をすれば命を落としていたかもしれないし、実際に衛星砲によって死者も出てしまった。ビルドシリーズはガンプラを戦わせる作品だから、命に関わるような危険な状況に陥るような事はそうそう無かった。(トライは若干あったかなぁ)

云わば、この作品はビルドシリーズに於ける禁忌を冒した。タブーは時に人を魅了する。この作品の行く末が気になってしまうのもやむなしである。

この事実を突きつけられて、ビルドダイバーズの4人はどうするか。ゲームでは無いが、エルドラは地球から遠く離れた惑星だ、関係ないと割り切って、関わりを断つという選択もあった。

それでも彼らは立ち上がる。物語は後半へ、命を守るための戦いが始まる。

文字数が多すぎたので後半へ続く。