こんにちは!大学生のahobookです!

いよいよ後期が始まろうとしていますが、5冊目の紹介をさせていただきたいと思います!

 

読んだ本は、おおたとしまさ著の『教育虐待』という本です!

これは、好奇心、教養、自己成長の中で、好奇心のために読んだ本です!

 

これは、将来家庭を持ち、親として子供を育てたい人には読んでほしいおすすめの本です!

 

教育虐待という、「学歴偏重主義の考え方に囚われて、子供から自由を奪い勉強を強制する親」

について辛辣に書かれていました。かいつまんで説明していきたいと思います。

 

まず前提として記しておきたいのは、教育虐待をする親に、悪気は全くないということです。

 

次に、教育虐待の問題点を3つ挙げていきます。

1.子供の自由を奪う

2.子供を非行に走らせる

3.教育虐待を連鎖させる

 

1.子供の自由を奪う

親は、子供が大人になって苦労しないようにと思って小さいうちから子供に勉強をさせて、

この学歴社会で生き残れるようにしようとします。

 しかし、大抵の子供にとって過度の勉強はやりたいことではないため、精神的苦痛を強いられます。

それは小学校から、高校、大学に入るまで延々と続きます。

終わりの見えない強制的な勉強が、子供から自由を奪ってしまいます。

 

2.子供を非行や摂食障害に走らせる

 

教育虐待を受けた子供は、非行という形でSOSを発します。女子に関しては摂食障害という形でSOSを発します。

一般的に、万引きや窃盗、いたずら電話などの非行に関して子供を責めたくなってしまいますが、

なかには、家庭の環境に対する憂鬱やSOSを発信している子供もいるのです。

 

3.教育虐待を連鎖させる

 

はじめに記したとおり、教育虐待をする親に悪気は全くありません。むしろ、親も何らかの問題のある

育て方をされている場合がほとんどなのです。現代でいう、精神的虐待、心理的虐待、性的虐待、

ネグレクトなども含み、同じように、勉強を強いられて育ってた人もいます。

これらの育つ環境にある問題とは、親子が「共依存」の関係にあることです。

子供が親に依存するのはある意味当たり前です。しかし、親からも依存されて育った子供は、

「アダルト・チルドレン」という、生きづらさを抱えた育ち方をしてしまいます。

そうして育った人が将来子供を持つと、また子供に依存してしまいます。

このようにして、教育虐待は連鎖されてしまうのです。

 

次に、これらの問題点に関して、解決法を2つ挙げていきます。

1.子供を「考えを持った1人の大人」として認識する

2.子供の成長を長期的視点で見る

 

1.子供を「考えを持った1人の大人」として認識する

教育虐待をしてしまう親は大抵、自分の価値観の中だけで子供を評価してしまいます。また、

親もまた学歴コンプレックスを持っている場合もしばしばあります。だから、自分と同じ後悔はさせたくない

と思い、子供に勉強を強制します。しかし、子供は母親とは違った人間であり、経済的に依存はしているものの、

心理的には考えをもった1人の大人です。だから、自分と同じ価値観を子供も持っていると思ってはいけません。

子供の考えを尊重することが大切です。

 

2.子供の成長を長期的視点で見る

教育虐待をしている親は、子供に完璧を求めます。約束通りの勉強量をこなし、理想通りの成績を取らせようと考えます。

しかし、誰しも完璧な人などいません。できない時もあります。しかし、それが失敗だとは言いません。できないときでも、

それを反省して次に生かし、成功することができれば、それは長期的視点を持ってみれば成長しています。

だから、少し成績が悪かったり約束を果たせないことがあったとしても、焦らず子供の成長を待っていれば大丈夫なのです。

 

以上が教育虐待の概略です。確かに勉強は大切ですが、それで子供の幸せを奪ってしまっては元も子もありません。

自分もこれを読んで、教育の難しさを再認識させられました。子供を「自分がいないとダメだ」という目で見るのではなく、

同じ視線で接することが大切なのだな、と思いました。

 

皆さんも是非読んで、将来の教育に役立ててください!