こんにちは!
めちゃくちゃ久しぶりの投稿となりました、
大学生のahobookです!
大学始まってから、ナマケモノよりも怠け者な僕はなかなか本を読まずにここまできました。
しかし流石の僕でもこれはいかんと思い立ち、新しく本を手に取りました!
今回読んだ本は、アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ作、河野万里子訳の
『星の王子様』という本です!
好奇心、教養、自己成長すべてのために読んだ本です。
これは、正直いうとすべての人に読んで欲しいです。
特に、人間関係に疲れている人、苦手な人にオススメです。
ずっと友達から勧められてはいたのですが、いざ読んでみて、めちゃくちゃ胸に響きました。
周りの人との付き合い方、考え方が明確に定まりました。
これからこの本について紹介するのですが、
この解釈は、20年生きてきた現段階の自分の価値観による解釈です。
そのため全ては述べられないとは思いますが、ご容赦ください。
まず、この本で一番に伝えたいことは、
本当に大切なものは目には見えない。
大切なのは、その人と共有した経験、時間などのあらゆることである。
ということです。
グローバル化、情報化が進み、時代の流れが早まっている現代において、
人との繋がりは希薄化し、メディアやSNSなどに触れる時間、
投稿に対する「いいね」の数など、目には見えない「架空の他者」を意識する時間が増えています。
概して私たちは交換価値、明確な論理性、効率などを考えています。
確かにこれらも大切ではあります。
しかしもっと大切なものは、
その人と過ごした時間、共有した経験、与えた影響などの、抽象的な部分なのです。
この本でもこれについて随所に書かれています。
地球にやってきた星の王子様は、自分の星でバラを育てていました。水をやり、ついたてを設置し、
風から守っていました。そのバラはとてもプライドの高いバラで、王子様は何度か嫌な気分になっていました。
そして、その星を出る直前にバラと喧嘩をしていました。
しかしそれからしばらく経って、星の王子様は気づくのです。
ぼくはあのころ、なんにもわかっていなかった!ことばじゃなくて、してくれたことで、あの花を見るべきだった。
あの花はぼくの星をいい香りでつつんでくれたし、ぼくの星を明るくしてくれたんだ。ぼくは、逃げだしたりしちゃ
いけなかった!あれこれ言うかげには愛情があったことを、見ぬくべきだった。花って、ほんとに矛盾してるんだね!
でもぼくはまだ、あまりに子どもで、あの花を愛することができなかった。
また星の王子様は、風から守るついたてを立ててくるのを忘れてきていました。
そのバラはとても弱いので、風邪をひかないか、ヒツジから食べられないか、星の王子様はとても心配でした。
そのバラがいなくなれば、星の王子様は地球から自分の星を意味を失ってしまいます。
こんな話を、砂漠で出会ったパイロットに話しました。しかしパイロットは、故障した飛行船の修理に必死で
「僕はなんにも思ってやしない!てきとうに答えただけだ。大事なことで、忙しいんだ、僕は!」
と、適当な返事ばかりしていました。
それに対し、星の王子様は激怒します。
きみはごちゃ混ぜにしてる……大事なこともそうでないことも、いっしょくたにしてる!
ぼく、まっ赤な顔のおじさんがいる星に、行ったことがある。(中略)
おじさんは、(中略)誰も愛したことがなかった。たし算以外は、なにもしたことがなかった。
一日中、きみみたいにくり返してた。『大事なことで忙しい!私は有能な人間だから!』
そうしてふんぞり返ってた。でもそんなのは人間じゃない。キノコだ!
(中略)もしも誰かが、何百万も何百万もある星のうち、たったひとつに咲いている花を愛していたら、
その人は星空を見つめるだけで幸せになれる。<ぼくの花が、あの何処かにある>って思ってね。
でも、もしその花がヒツジに食べられてしまったら、その人にとっては、星という星が突然、
ぜんぶ消えてしまったみたいになるんだ!それが重要じゃないっていうの!
しかし星の王子様は、パイロットと出会う前に、たった一つの花だと思っていたバラがたくさん咲いているところを見て、
あれはちっぽけなものだったんだ、と悲しくなります。そんな星の王子様に、キツネが教えてくれます。
きみにとってもぼくは、ほかの十万のキツネとなんの変わりもない。でも、もしきみがぼくをなつかせたら、
ぼくらは互いに、なくてはならない存在になる。きみはぼくにとって、世界でひとりだけの人になる。
ぼくもきみにとって、世界で一匹だけのキツネになる……
ほんとはもっと書きたいのですが、無限に長くなってしまうのでここでやめておきます笑
最終的にパイロットと星の王子様はとても多くの時間を共に過ごし、お互いにとってかけがえのない存在になります。
お互い言い争いをしつつも、最後にはなくてはならない存在になっていました。
本当に大切なのは、その人と共有した経験、時間などのあらゆることなのです。
私はこれを読んで、これから先も関係が続くような仲間を大切にしようと思いました。
極端に言えば、知り合いを増やすのではなく、そのような深い関係を少数でも持っていれば、
ぼくは幸せなんだろうと思いました。
今大学で一緒に頑張っている友達、一緒に過ごしている仲間、その人たちとの時間を大切にしていきます。
皆さんも、自身にとって本当に大切な人は誰か、そしてその人と時間を共に過ごし、お互いにとってかけがえのない存在に
なるよう、大切にしていきましょう。
