今、夢中な本♪

皆さまこんにちわ



そろそろ冷え込んで来ましたね


紅葉の赤が色づくことを願う、今日この頃です


さて、今日は私が今、夢中な本のご紹介です



私には兄弟が五人いるんですが、皆、年が近く…



共働きだった親は子供達が勝手に遊べるようにと、


チェスやオセロ、トランプや百人一首を渡してくれて…。



それでよく遊んだものです



その影響で…


その中でも特に【百人一首】が大好きになりました



子供の頃は、あまり深い意味はわからなかったけれど、



リズムや韻、十二単などが華やかで魅力されたのを覚えています…


大人になって、改めて唄を詠んでみると…



百人一首に詠まれているのは、現代の人にも通じる人の思い




美しい桜や月に感動したり


恋愛の悩みや嫉妬、不安感を唄ったり…


老いる姿に憂いを思ったり…


昔も今も変わらぬ人の悩みテーマを感じ…先人をぐっと身近に感じられるのがたまりません


そんなことから、今、夢中になっている本は




こんなに面白かった【百人一首】



この本は、百人一首の歌の成立背景から、詠み人の人となりまで、わかりやすく紹介していて読み応えがあります


私の好きな歌は


人はいさ 心もしらず ふるさとは
花ぞ昔の 香ににほひける


有名な紀貫之の唄です


【あなたの気持ちは、さぁ、どうかわかりませんが…
古都奈良では、梅の花が昔と変わらずに香り、美しく咲いて迎えてくれていますよ】


～人の心は移ろいやすいものだから、あなたの心もどうだかわからないですよね～


という皮肉に対して


～昔なじみの梅の花だけは、変わらずにいい香りを漂わせている

と花を引き合いに出して唄っている唄です


この唄に対して実は応えた唄があります↓↓↓↓


花だにも 同じ香ながら 咲くものを 植えたる人の 心知らなむ

～花だって、誠実な心で昔とかわらない香りで咲いているのに、あなたはこの花を植えた私の気持ちもわかってくださらないの？～


私はあなたのことをお待ちしていましたよ

と唄で応戦につぐ応戦がロマンティック


粋ですよね


今みたいに携帯で、どこにいても何時でも、思いを伝えられない時代だからこそ…



風景や自然など、相手が同じ景色を見ていることを想って、唄をしたため想いを伝える…



この気持ちが何とも胸を打つのです


８００年近く前に生きた人が、現代と同じ悩みを持つことを知ると



人の本質は変わらないことに、ふと安心感を覚えます



５･７･５･７･７の中に詰まった先人の想いが気になる方は是非

(ちなみに私は百の唄をほぼ覚えています)