芸術の秋～今の私をかばんにつめて～

1970年代に上演されたオフブロードウェイミュージカル

【今の私をかばんにつめて】

を青山円形劇場で観てきました



もちろん私の観劇先生サヴァ子から誘われ


翻訳･上演台本　三谷幸喜

主演 戸田恵子
石黒賢 麻生かほ里 植木豪　　 入絵加奈子

というキャストだけでも、かなり面白そうだなぁと思っていたのですが…



想像以上に面白かった



戸田恵子さんの舞台を初めて拝見させて頂いたのですが…

本当～に美しい方ですね


歌声も演技もとにかく魅力的


素敵


麻生かほ里さんと入江加奈子さんとのハーモニーも心地よく、歌もストーリーになっていて、とてもメッセージ性の高い舞台でした




舞台後、麻生かほ里さんと
顔が小さくて可愛い



物語は…円形劇場をライブハウスと見立て、戸田恵子さん演じる歌手の、誕生日ライブのリハーサルが行われています




私達は演者と距離が近いということもあり、そのライブハウスの中でリハーサルをのぞき見ている気分に



マネージャー演じる石黒賢さんと戸田恵子さんがリハーサルを通じ

歌手（商品）とマネージャー
→
商業束縛と自由意志
→
男と女


をテーマに、互いの意見をぶつけ合い、理解しあう姿が面白くもあり、共感する部分もあり…



比較的意志と気が強い主人公が、39歳の誕生日を迎える時………



自分の人生を振り返り、自分の意志で自分の人生を皆に伝えたいと思う、禊ぎのような感覚？


それを理解出来ないマネージャーは、弱さを武器にする嫁への悩みを抱えながら、

【女ってやつは！】

【男ってやつは！】

と互いの男女観をぶつけ合い、リハーサルは続いていく…




そんな大人の二人の姿を見て、


確かに経験を積んだ男女は自分の経験に束縛されて、男女を一くくりにして押し付ける傾向にあるなぁ……と納得


みんながどこかに

【あるある】ってうなずける、生涯答えのない男と女のバランスが、歌と演技で見事に楽しく作り上げられていて、あっという間の二時間でした



笑い、歌に癒され、考えさせられ
内容は濃いのに、後味は爽やかでした


ありのままの自分を見つめて～ありのままの～


の歌が耳に残っています


アラフォー女性が友人と行くと、観劇後語り合うこと間違いナシ


カップルで行くと
【弱く見える女性、強く見える女、あなたはどう思うの？】などが話し合えて楽しいと思います


しかしいつの時代も弱く見える女に男は弱い



弱く見せられるってことは、誰にも甘えられる強さがあるっていうのに…



柳の木のように弱い女

普段から風にしなってナヨナヨしている柳の木は台風が来ても倒れない


ドンと構えて見える大木の様な女

大木は以外と台風が来たら倒れるんだよ


と、誰か世の男性方に教えてあげて下さい


大木だって支えがいるの