金管奏者が高音を出そうとすると、唇から外に出る息はかなり下向きになる。

 そもそもバズィングしているときの息の流れはまっすぐ(地面と水平に)にはなっていない。自分の経験はそうだし、デニス・ウイック氏の「トロンボーンのテクニック」や複数の教本もそう。

 低い音のときはまっすぐに近く、高い音のときはより下向きに。といった按配か。

 N響トランペット奏者で、その後大学で教えているT氏も、高音を吹くときに「マウスピースの下に部分に息をぶつけるように」と助言していた記憶がある。

 で、下唇を巻いて(上唇より手前に持っていって上唇に隠れるような感じで)吹くと、確かに上の音が鳴る。でもかなりピッチが高くなる。

 で、(続く)