きょう、ある理由で仕事を休んで数時間待つことがあったので、昭和時代から家にある文庫本数冊を読んだ。今の人ならスマホ感覚。

 選んだ本は作家のエッセー。どれも現在の自分の年齢(間もなく還暦)より10~20歳以上前の年齢で書いて、世に出て評価を受けた作品。今も出版されている

 読んでみて、つくづく自分の年を感じた次第。ああ、みんな青臭い。文豪の名作を青臭いなんて表現してはバチが当たるか。一方「若書き」なんて言葉もあるが。

 その本はさておき。音楽関係で思ったのが、自分が若いころの演奏をどう振り返るか。または演奏について他人に語った自分の発言をどう考えるかということ。

 「若気の至り」というやつですか。自分が二十代から三十代にかけて、合奏にも関わらず「こう吹かなくちゃ」と思って吹いた結果がどうだったか、ひやひやもんだ。ある場面は明らかにまずいということがあった。

 また先輩や後輩に対して「お願いします」「頼む」というつもりで伝えた言葉をどう受け取ってもらえただろうか。その内容、意思の強さはともかく、言葉遣いは間違っていなかったか。伝わっていたら今は。

 そんなことを考えながら、文庫本を読み進めていたら「つつい(仮名)さん、説明です」と呼び出しが。

 自分自身の若さゆえの過ちは認めたくない。でも過ちならば認めなくちゃ。でも、若さゆえの…。もうすぐ還暦。