昔から根が横着なので、あまり歯の手入れをいなくて現在「がた」が来ている。時々歯の根っこが痛むので薬を飲んで散らしているが、良くないよねえ。
で、後悔を一つ。
自分の前歯の一本は「差し歯」です。ちょうどマウスピースのリムが当たる部分の重要な部分で、鏡を見ると色が違うので悲しく思うが、仕方ない。
20代のころ、前歯と前歯の間が虫歯になって詰めものをしてしのいでいた。
しかしある時、夜道で側溝に落ちて顔から落ちたせいで、その前歯がすっかり欠けてしまった。痛みはなかったけれど唇は腫れるし口を開けると周囲から笑われるし。会社の後輩からは「つついさん、卑怯です(笑)」と、さも自分が笑いを取ろうとしているような口ぶりで指を指されるし。
前歯が一本無くても変に口に圧力をかけなければトロンボーンは吹けた気がする。しかし歯が欠けたままでは見た目がねえ。
仕方なく差し歯にして当時、気が付いたことが二つ。まず、唇にマウスピースが当たる感じが微妙に変わる。もう一つは、楽器の音程によって差し歯が微妙な振動を起こす。高音を吹き続けるとき、歯の根元でキーンと鳴る感じ。これは面倒だった。この二つは慣れるまで数年かかった。
今から数十年前の経験だが、やはり歯は自前の方がいいねえ。