ステージとかライブとか、とにかくステージで繰り広げられるさまざまなパフォーマンスに足を運ぶ皆さま。表現として観客と聴衆とは違うか。

 別に区別する話ではないけれど、最近テレビやらラジオやら活字やらネットやら、いろんな媒体を眺めて(読んで)気になることがあって。

 演奏会に行く人は基本、音楽を「聴きに」行く人ではないか。出演者の奏でる音を聴きに行くのだろう。お気に入りや友人の演奏者を「見に」行く人もいるけれど。

 もちろん演奏者を「見る」のと、演奏を「聴く」ことがはっきり分けられる訳ではない。ビジュアル系の演奏者の身のこなしを「見る」こともあるし、演奏者の音楽以外の息遣いやピアノのタッチを「聴く」こともある。自分だって、演奏会でトロンボーンパートの音を「聴く」けれど、見た目、身のこなしを「見る」ことにも関心があるからねえ。

 でも一般的な表現で、音楽会とかコンクールの客席にいる人を「観客」という表現にするのは、やめてもらえないかなあ。「聴衆」「客席」なんて表現だと安心するけれど。「観客」って何となく違和感があるなあ。客席の人たちは曲を「聴く」よりは「見に」来ているのかよ。

 と、本日ニュースになったショパンピアノコンクールの報道を見て思いました。