今は昔、 昭和から平成前半にかけて、福島市に「福島市ジュニアオーケストラ」があった。現在ある「FTV(福島テレビ)ジュニアオーケストラとはまったく別団体。両団体は一時期、ともに活動していた。自分は市ジュニア経験者。

 市ジュニアは、行政の支援(補助金)やプログラムの広告料以外に特定のスポンサーはなく、8月に定期演奏会を開いてきた中学、高校生中心の管弦楽団。母体になったのは福島一中、蓬莱中の関係者だった。学校の先生や同校出身のアマチュア奏者が指揮、指導者だった。決して下手な演奏ではなかった(と思いたい)。同オケ出身で、現在までプロ奏者として活動している方々もいらっしゃる(もちろんFTVジュニアオーケストラ出身のプロ奏者の方々も大勢いらっしゃる)。

 子どもの数が多いと、人口30万人足らずの地方都市でもジュニアオケが二つ存続できたということ。でも少子化の現在では難しいかな。市ジュニアは現在、ない。

 ジュニアという枠をとっぱらって、福島市内には複数のアマチュアオーケストラがあるけれど、人口減少の現在、定期的な演奏活動をしていくのは大丈夫かなあ、なんて心配したくなる。「みんな一つにまとまればいいのに」と思うのは、外野の日和見か。ふっふっふ。

 それから、福島市には「福島市民吹奏楽団」という団体が、かつてあった。