言わずと知れた名曲、チャイコフスキーの序曲「1812年」に、二つのバージョンがあることは、これも「言わずもがな」でしょう。
 ロシア革命後、ソ連でいろいろな曲の改編などがあったようだが、「1812年」は、後半の一部をオリジナルのロシア国歌からグリンカの歌劇からの曲に差し替えたバージョンがあった。詳しく知りたい方は、いろいろ文献を当たってくださいな。今となってはその「差し替えバージョン」を聴くことが難しい。ユーチューブには、古い録音が出ている。
 で、これは自分にとって悲しいのだけれど、自分が最初に聴いた「1812年」は、この差し替えバージョンでした。(続く)