そんなわけで30年以上を経て仙台市の某大学オケの第九が聴けた。「悲劇的序曲」を含めた演奏の感想、さらには客席からステージを「見た」感想はここではなく、今回の演奏会の副実行委員長(次回定演の実行委員長)に直接口頭でお伝えしようかと。
 ここでは演奏の感想ではなく、自分の頭の中にぷかぷか浮かんだことを何となく記していく。序曲も第九も、トロンボーンの出番は少ないので、昔練習中はスコアを見ながら他のパートのことを考えていたなあ。
 念のため、以下は演奏会の感想ではなく、曲の感想ですのでご注意を。
 弦楽器は大変。前半3つの楽章で(バイオリンのファースト対セカンドのやりとりなんて)手に汗握るところがいっぱい。第4楽章でも、合唱のソロに合わせる細かい部分なんて、CDなどの音だけでは意識しないけれど、実際ステージや練習場で聴くと大変さが実感できる。
 第九の第2楽章で木管のメロディにホルンを重ねるのはありか、なしか。もちろんマエストロの判断でどっちもあるけれでど、今回の定期は重ねていた。第100回は重ねていなかったと記憶している。個人的には重ねないほうが好き。音量的には分厚い弦楽器に負けそうだけれど、現代の木管は結構聴こえるので重ねなくてもどうにかなるか。自分が昔聴いたカラヤンベルリンフィルの録音が、重ねていなかったので、その記憶が強いからか。
 第3楽章のホルン。木管のアンサンブルを考えれば決して目立つ必要がないパッセージだと思うのだが、演奏によってはヴィルティオーソばりに浮き立たせるものも。ああいう部分をさらっと吹くのは大変だねえ。
 福島市で以前、第九を歌う会が何回か開かれていたのだが、現在はなくなってしまった。オケは大変だなあ。
 くれぐれも念のため、これは演奏会の感想ではなく、曲の感想ですのでご注意を。