いささか旧聞に属するが、東日本大震災の被災3県(被災地は広域に及ぶが、そのうち福島、宮城、岩手の3県出身)の若者らによる「東北ユースオーケストラ」の演奏会に行った。
 自分は仙台市、うちの妻はそれに先立つ東京都でのステージを聴いた。坂本龍一さんらの語り、演奏も含めて楽しませていただきました。このブログを目にする人の中には、会場に足を運んだ人もいるでしょう。
 この種の団体の常として演奏、組織の在り方、関わり、人選など、良いと思う人もいるだろうし、あるいは「?」と感じる人もいるだろうけれど、自分は聴く立場として満足した。
 特に仙台公演のドビュッシー「海」は絶品。震災を契機に発足したオケがこの曲をやるか?と心配したが杞憂だった。東京公演は緊張していたが、仙台では伸び伸び演奏していたようだ。オケの上を漂うような輝かしい響きのラッパとコルネット、おじさんは感動しましたぜ。後から録音を聴いたなら粗のある部分があったとしても、全体としてまとまっているのはいいね。震災ということとは関係なく、演奏が良いのはうれしい。