バック社のホームページを見たら、新しいオープンラップのテナーバスが紹介されていた。米通販ヒッキーズでは販売もスタートしている。もうすぐ日本でも取り扱うかと。
 自分はもうお金もないし吹く時間もないから新しい楽器を買おうとする気持ちはあんまりないけれど、これからハイレベルを目指そうという人や、手持ちの道具が古くなってきた人には選択肢が広がる。経済活性化のためにも新製品が出るのはいいと思う。
 ビンテージが評価される弦楽器、あるいはファゴットのように、やや古い楽器でも素晴らしい木管楽器、楽器そのものの寿命が長いと思われるピアノなどと違って、金管楽器は「金属がへたる」など劣化が進むからねえ。数年から数十年で買い替えた方が。
 トロンボーンで「ニューヨークバック」とか「マウントバーノンバック」や「オールドコーン」「オールドクルスペ」があるのは事実だけれど、身の周りや国内外のプロの方々の記事などを読むと、現在生産されているモデルでもその響きを再現できそう。
 一方、金管楽器メーカーの側に立てば、一人の奏者が数十年も同じ楽器を使うのはあんまり具合のいいことではない。数年に一度、楽器を新しくしてもらわないことには会社が苦しい。車や冷蔵庫と同様「耐久消費財」でしょう。
 ちなみに自分の楽器で一番古いのは約40年前、新しいのは10年前といったところ。車は20年前のシビックで走行約20万キロ。結構引っ張っている。