心理学とか教育学関係で有名な話。卵から生まれた鳥のヒナは、最初に見たものを親と認識して、後追いする。カルガモとか、ヒヨコとか。
 別な話。オオカミに育てられた少女2人「カマラとアマラ」の話。姉の方は、若干人間社会に適応したけれど、妹の方はなかなか適応できず大変だったそうな。
 身近な話。小さいときから人間に育てられた犬や猫は、自分を人間と思っている節がある。
 最近本で知った話。人間に育てられたチンパンジーやオランウータンは、人間と仲が良くコミュニケーションが取れるのだけれど、自然に戻して野生のチンパンジーやオランウータンと一緒に過ごすことは難しいそうだ。
 乱暴な例えだけれど、音楽でもそんなことが当てはまるんじゃないか。小さいころに最初に聴いた音楽が後々まで影響する、というのは有りそうな話だ。例えば作曲家の故・芥川也寸志氏の作品と、少年時代に聴いていたストラヴィンスキーやプロコフィエフの作品のように。(続く)