年配の人は承知の通り、昔のコーンの太管トロンボーンのマウスパイプ(オールドエルクハートとかテキサスとか、いわゆるレミントンシャンク)はあまり絞られていない、どちらかというとストレート(オープン)に近い形だった。エドワーズの太管テナーのマウスパイプだと3番のイメージで、吹き心地は軽く息が入る。平成以降現在までのコーンは昔より少し絞られているらしい。

 一方バックの太管の標準のマウスパイプは昔から結構絞られていて、吹くと抵抗があってきつい。息を吹き込まなくてはいけない感じ。エドワーズだと1番。自分はこれが好き。

 で、これが奏者が吹いた感じだけで済めば問題ないが、マウスピースと楽器との相性が結構面倒くさい。

 以前のシルキーやデニスウィック、ジャルディネリのマウスピースはコーンのレミントンシャンクに合わせていたので、バックとかヤマハに付けようとすると、がたつく。かつて自分が持っていたシルキーやジャルディネリのマウスピースは、家にあった扇風機の羽根を外して即席のモーターにして、シャンクをやすりで削って間に合わせていた。デニスウィックの4ALは昭和に買った個体が全然バックやヤマハに合わないのいで、最近(といっても円高のころ)のモデルを買い直した。

 ビンテージのマウスピースを買おうとしているあなた、気を付けて。