最大倍率を等倍と勘違いしていた所を訂正しました.本当は「1:2」でした
TAMRONの 52B 90mm f2.5 です
レンズ自体のマウントは”アダプトール2”というTAMRONオリジナルのもので,それをNIkonFマウントに変換するTAMRON製のアダプターを介してNikonF->SonyEのマウントアダプタでα7Sにつけています(若干いわゆるオーバーインフのようですが,NikonF->SonyEのアダプターが原因のようでNIKKOR系のレンズは皆多かれ少なかれオーバーインフです)
このレンズは”ポートレートマクロ”と呼ばれています.マクロレンズなのにポートレートにも使えるレンズって訳です
ボケ味が美しくピント面も滲むことなく優しいのですね
当時100mmぐらいのマクロレンズは複写や映像記録に使われることが多く,描写の味より,如何にクリアに細部まで写すことができるかを目指していたのです
ということはこれをポートレートなどに使うと,無味乾燥な絵になるだけでなく被写体のアラを白日の元に晒すことになってしまいがちです
そこに,マクロの能力を充分に持ちつつ美しい絵の撮れる,さらに倍率を1:2までにおさえてコンパクトにして、かつお手頃な価格のレンズとして登場したので話題になったのですね(等倍のマクロはテレコンバーターで実現するようにしたようです)
その実力や如何に,,,,
まず,遠景は
真ん中辺をピクセル等倍にしてみると
少し露出オーバー気味ですがクリアです
これも拡大してみると
ハッキリ写ってますね
どれも中望遠レンズとしてコントラストもあり,色味も濃すぎずに柔らかです
少し寄った絵は
マクロっぽいというようなカリカリした表現とは無縁な優しさがあります
質感と色が美しいです
いよいよ本来のお仕事のマクロですが,90mm F2.5 1:2 ともなるとピントが合わない!!
合ってもシャッター押すときに体がぶれてピンボケに,,,と言ったわけで,苦労しました.本来は3脚を使うべきなのでしょうが試写のためのスナップなので手持ちでやりました.と言ったわけで全体にやや引き気味です.また,ピンボケや手ブレは見逃してください
では,,
ピントは前のビスにあります.後ろのボケ方が優しい
光の点が煌めいてます
周りで光が踊ってますね
後ろのボケも優しくザワついていませんね
明度差があんまりないのですが,ピントと色合いの微妙な差でハッキリ形が見えてます
これだけは被写界深度を深くして葉っぱを写したかったのでF5.6まで絞ってます
どれもこれも繊細でかっちり写っているのに暖かみがあります
光やボケの具合は,,
ボケて潰れている電線のかすれ加減がうつくしい!
ピントは前の「止まれ」です
下は無限遠にピントを合わせています
猫の写真は後ろが窓なのでガッツリ逆光です
そのせいでフレアがかなりあってコントラストが低下していますが,毛皮のもふもふな感じがあったかく伝わってきます
フレアと露出オーバーで白飛びしていますが,よく見るとはなびらやバックのボケている木の枝の階調がちゃんと出ています
ピントは桜です
ボケているところもエッヂが強く立つこともなく,べっとりと塗りつぶされている感もありません
全体に繊細な階調がみてとれるので,絵に優しい雰囲気が満ちているようです
いいですね〜〜〜 色合いと濃さが私好みです
中望遠を1本といったら,これが一押しでしょう
チョット重いのが難点と言えば難点ですが,,,
でも3脚を使うのであればどうせ大仕事になるのだから変わらないかもです
プレミアムがついたのかややお高めでしたが,買ってよかったです