今回は VT52(WesternElectric) の試聴です

フィラメントは 7V 点火で、ドライブも同じVT52です

所謂 Wetern Electric の刻印です

刻印といっても焼印を押した感じのモノです

これを買ったのは 父親のアンプ用にだった筈です

予備を含めて4本買いました。何処で買ったか思い出せないのですが、富士商会あたりではと思います。確か 1本当たり8000円だったと、、

40年以上前とはいえ、今となっては考えられない値段ですね。その頃はVT52といってもほとんど知られてなく 森川さんあたりが記事にしていた程度、規格がわからない為 モノ好き以外手を出さない球でした。その為 ウエスタンにも関わらず安かったと思われます。VT25やVT25Aもおなじで、1000円とか2000円とかいった安値で売られてました。その頃に買い占めてれば 今頃 お金持ちになれているでしょうか、は、は、は、、、

閑話休題、その音は

なんとも形容できない、、、ガッシリしていて柔らかで、金管楽器も抜けが良いけどうるさくなく、柔らかなのに迫力が、、

女声は過度の色気はなく、さりげない可愛さとハスキーなイタズラっぽさ。絡んでくるサックスやベースの艶かしさ!はー、、いいですねー

万能アンプで45と聴き比べた時は 45の方がユルユルに聞こえました(そのフンワリ感がまたいいんですけどね)

VT52のソリッドな感じ、オールマイティです

タノイアーデンのドライブアンプとして実家で50年近く活躍していまだに矍鑠としてます(クラシックから歌謡曲、ジャズ、ロック、なんでも素敵にカッコよく鳴らします)

ちょっと褒めすぎでしょうか


次は Raytheon VT52 4pillar です

ドライブはWestern で、7V点火です

こっちの方がWesternより古く、その原型なのではと思われます(プレートの作りは4pillarの VT25と同じに見えます)

音は、、、

VT25と同じく 少し遠いような、、、言い方を変えると「押しつけがましくない」といいますか

Westernのほうが「濃い」です

こっちは 女声など メガネっ子な感じ、、わかります?

ワタシ、すきです


両方とも低音も迫力があり、1Wそこそこのアンプとは思えないパフォーマンスです

スピーカーの能率がよければこれで十分ですし、結構な大音量が出ますよ

今となっては高い真空管となってしまいましたが、好みのスピーカーが高能率のものであれば大出力のアンプに大枚はたくより かえって安上がりなのでは?


以上ですが、すこしは参考になりましたか


さて、この項が終わったので いよいよ EL156ppにかかりましょうねー