VT52に関しては、大先生・大先輩から私のような素人まで いろんな人が 侃侃諤諤・喧喧囂囂 と意見をたたかわしてます

VT25 と VT25A については、'10 と同等(VT25Aはオキサイドコーテッドなだけ)と言われてきました。私もそう信じてきました

But!「VT25AのフィラメントはVT52と同じ電圧だ」と語るページを見つけました

 

http://totron.sakura.ne.jp/vt25_vt25a_tubes.htm (全角を半角にして下さい)

 

そこには 「オキサイドコーテッドのVT25も "A"と同じだ」とあります 

衝撃です!!

 

以下 『私の持ってるウエスタンのVT25はダルエミッタで「なんでかねー」と思ってはいました、たしかに、、』と続くのですが,,

驚愕の新事実が発覚しましたので,一部を下記のとおり訂正します

 

ウェスタンのVT25はダルエミッタで「なんでかねー」と思ってはいました。というのも ずっと、私の持っていたウェスタンの球はVT25であったと思っていたからでした。が、今回 実家の片付けがてら確認したところ、、、なんと、持っていたのはVT25Aであったと判明しました!!

と言うか以前のブログの中で「VT25A」であると書いてました!!! 証拠は↓


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この記事のなかで

このEQアンプの後ろは、測定器用の600オームアッテネーター > VT25A(or 801)ドライブ 50シングルアンプ > ポータブル トーキー用スピーカー となってます

と書いていました!!!!

う、う、う、  恥ずかしいと言うか  なんというお馬鹿、、、記憶力 ZERO‼️‼️

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なぜ勘違いしていたのかはナゾですが、初めに買ったのがシルバニアのVT25A(プレートの感じがウェスタンのVT52と似ててダルエミッター)だったため「ウェスタンのは違うかなと」思い買ったのかと、、とんでもない おバカな勘違いです‼︎

ということは、ウェスタンVT25はVT25Aと違うのでしょうか? ネットで見る限り私のVT25Aと同じに見えます。こうなったら、乗りかかった船です!eBayでウェスタンのVT 25を買いました。インドからなので一抹の不安がありますがベースの文字がプリントだったら どっかのVT25AをWestern  Electric VT25と書き換えたのかもしれないけど、これはセトモノなのでわざわざベース作って取り替えるほど手間かけないと思います(ただ、私がVT25Aを買った30年前と違って今はVT25とはいえウェスタンとなれば結構な値段しますので偽造もなきにしもあらずですが、ウェスタン以外のブランドも それなりにいい値で売れますので「そこまで手をかけるより素直に売るのでは」と思います)

で、ここで '10 801 VT25:ウェスタン VT25A:ウェスタンとシルバニア が揃い踏みするわけなので フィラメントの電圧電流を実測し、さらにはVT52とも比較してみたいと思います。VT52はレイセオンのものもあった筈だし、VT25もウェスタン以外の物があったような、、また、'10もダルエミッターのやつがあった気がします。

結果は後日掲載しますので乞うご期待

追記:eBayでVT 25を買ったインドの会社でレイセオンのVT25(それも4ピラーみたい)を売っていたので それも購入!なんだか凄いことになってきましたが 取り敢えず[乞うご期待‼︎!]

以上で訂正終わりです,,,

だったのですが、下に出てくるSCR-AR-183より、バージョンが古いと思われるSCR-AL-183のマニュアルにはしっかりVT25とVT52の簡単な規格が出ていました!

これによれば、両方ともフィラメントは7Vのようですね。このマニュアルにはSCR-AR-183のマニュアルにあるSPCIAL NOTICE がありません。逆にARの方にはVT25・VT52の規格が載っていません。また、ALの配線図には発信・高周波出力管は"VT-25"と表記してあるのに、ARでは"VT-25-A"と書いてあります。ALのタイムスタンプは1939年7月20日、ARの方はタイムスタンプが見当たらないので不明ですが、SCR-AS-183(たぶんARの次のバージョン)が載っているコンバージョンリストのタイムスタンプが1944年7月10日になっているので、この間にVT25に関する混乱がでてきたようですね。

 

<取り敢えずオフィシャルな規格があったので、以下の考察は意味ないのですが、折角書いたことでもありダイナモに関しての根本的な勘違いを訂正し,載せておきます>

 

といった訳で、この情報は青天の霹靂でした

上掲のサイトでは 要約すると「VT52とVT25は米軍の飛行機搭載用の送信機の為作られた真空管で、共に7V 1.18Aのダルエミッタ」「後で 他のメーカーが '10 の 軍用版をVT25で出したので区別するため ダルエミッタ版に "A"のサフィックスをつけた」の旨の説明があります(要約の文責は私にあります )

また、米軍の航空機用通信システム SCR-AR-183とSCR-AR-283のウェブで見ることのできるマニュアルに Special Notice として 以下のような文章があります

BC-( )-230又はBC-( )-430 送信機の発振管、出力管にはウエスタン製造のVT25か それ以外ならVT25Aを使えと書いてあり、ウエスタン以外のVT25を使うと送信機の校正や中和調整に重大な影響があるとも書いてあります

つまり VT25はウエスタン製造(オキサイドコーテッド?)のもの以外はVT25Aと互換性がないということになります

そして、そのSpecial Notice が記載されているマニュアルの送信機:BC-AR-230の回路図によると

VT25AとVT52のフィラメントが直列に繋がってコネクターのピン34に接続されていて、それが2組並列になってます

BC-AR-430(SCR-AR-283システム) の方は 全部が直列になって接続されてます

上の図ではコネクターの先がありませんが、回路図を追ってみると 12Vバッテリーとピン34は繋がっています

さらに、上記ののマニュアルには

 

と ある通り、SCR-AR-183は12Vから14.25Vの電源、SCR-AR-283は24Vから28.5Vの電源で動作するとあります

'10を元にVT25とVT52を開発したのならば、2つを並列に使うとフィラメントは7.5V、直列では15V になってしまい 12Vバッテリーを効率よく使えなくなりますので,6Vから7.1Vで使えるフィラメントを開発し採用したのではと思います

これは 7N7や7C5などのロクタル管と同じ考え方ですね(3セルバッテリーのギリギリの電圧:6V から 充電時の電圧:7Vまで使える)

さらに、トリタンフィラメントは振動に弱いため ダルエミッタにする必要があったのもフィラメントを新規開発する要因だったでしょう

また、SCR-AL-183の説明にある通り 初期のVT25(一番初めの開発者 レイセオンとその後継ウエスタンのオキサイドコーテッドフィラメントのもの)とVT52のフィラメントは「同じ物」であるので、12Vバッテリー(SCR-A#-183 )だと2本直列、24Vバッテリー(SCR-A#-283)だと4本直列で使用しているということは、両者のフィラメントの規格は(SCR-A#-183のマニュアルにあるとおり) [電圧 : 6Vから7.1V、電流 : 7Vの時1.2A] となるわけです(VT25Aも)

では、これだけ幅のある規格のどの辺を採用すればよいのでしょうか?

ちょっと長くなったので、続きは、次回