私はイーグルスの名曲、というよりはカーペンターズの心に沁みる歌として知ったのですが、、、
いろんな訳が試みられているようですが、どれも少しぴったり来ない部分があるので、曲に乗せることを考えずに自分なりのものをこしらえてみました
原詞を全部掲載するのはやっぱり著作権上問題でしょうから私の訳のみにしました
まず題名のDesperadoは「無法者」というほど強い意味はないと思います。精々「はみだし者」くらいの雰囲気ではないかと、、、音の近い<desperate:絶望的な>も踏まえて訳してみました
では

少し疲れたみたいだね
もうそろそろ気がついてるだろう?
君はもう長いこと旅をしているけど、この頃はずっと塀に乗って考え込んでる
君は強いし、君なりの考えがあるのも知っている
でも、自分に正直に生きていても、そのことがいつか自分を傷つけているのを知ってるかい?

ダイアの女王をひいちゃダメだと言ったじゃないか
あいつはいつも君の足を引っ張ろうと狙ってる
ハートの女王が君に一番似合っているのは分かってるはずだよ
テーブルの上にはとってもいいカードが出てるじゃないか
でも君は此処にないものばっかり探すんだね

少し疲れたみたいだね
君だってもう若くない、年取るばっかりさ
辛い時や苦しい時は昔が懐しくなるだろう?
ああ、「自由」「自由」ってみんな言うね
でも、「たった一人で荒野を歩いて行く」ことが君を苦しめていることに気がついているのかい?

冬の寒さに足が凍えることがあるだろう?
雪が降っているのも、日がさしているのも気がつかない
夜と昼の区別も分からない
気分が上がってるのか落ち込んでるのかさえよく分からない
そんなふうに何にも感じなくなってきてるなんて変だよね?

疲れてるのさ
そろそろ自分に正直になったらどうだい?
塀から降りてきて
門を開け一歩踏み出すのさ
たしかに雨がふるかもしれない
でも、きっと虹がかかるのが見えるはずさ
誰かに愛してもらうために
あの人に愛してもらうために
手遅れにならないうちに、、今


この歌って、誰が誰に語りかけているのか、、、
前途洋洋な若者がつっぱり人生に疲れた爺さんに、上から目線で「もうお前の時代は終わったのさ.さっさと引退してカーチャンにヨシヨシしてもらう余生をおくるのと、惨めに蹴落とされるのとどっちがいい??」と問いかけているのか、、、、
平凡な人生を送ってきた
中年のオジサンが、自分の人生をふと振り返り、「ひょっとしたら俺も一匹狼として生きて、最後には素敵な女に愛してもらうドラマチックな人生をおくれたかも、、」と夢想しているのか、、
かっこいい粋なオバサンが、旅に出たっきり帰って来れなくなっている男に、「いいかげん好きなことやり倒したろう?もう体だって利かなくなってきてるじゃないか.
そろそろ帰ってきちゃどうだい、暖かい家とご飯がまってるよ」と助け舟を出しているのか、、、
それとも、もう手遅れになっちまった爺さんが「あー、やっぱり帰ればよかった、、、」と思いながら、また荒野に一人出ていくのか、、、

どっちにしても、心に沁みる歌ですね