EF98(6.3Vで動作する低電圧5極管)を使ってヘッドフォンアンプを作りました.
初めはYAHAでやろうと思っていたのですが,規格表を見ているとプレート電圧12.6V負荷抵抗6KΩで出力11mWの動作例があるのを見て!!19AQ5の春日無線の回路が使えるかも!と思い部品箱を探ってみると,1:3のドライバートランスがありました.出力トランスは,ECC88のヘッドフォンアンプでも作ろうかと買っておいた春日無線の7K:8Ωのトランスがあったのでそれを使いました.トランス4個と真空管2本ともなると流石にに飴の缶では無理があるので,かみさんにもらったチョコレートの入っていた缶(20cmX3cmX5cmぐらい)に組みました.7PのMTソケットの新品が1個しかなかったのでジャンク箱の中から古いやつ(多分ラジオを分解して取出したと思われます)が,端子を掃除してあってすぐ使えそうだったのでそれを,,,ボリュームは例によってALPSの基板用,バイアスは10MΩのグリッドリークバイアス,電源は12V1AのACアダプター,とYAHAのパクリですが,出力回路だけトランスによるウルトラリニア接続になってます.規格表は,,,
Va 12.6V
Vg2 12.6V
Vg3 12.6V(プレートに接続)
Vg1 -2.3V(グリッドリーク10Mオームによるグリッドリークバイアス)
Ia+Ig3 2.1mA
Ra~ 6KΩ
Vi 1.0Vrms
Wo 11mW
Dtot 10%
なので,ULでは出力はよくて7割,下手すると半分としても5mWあればヘッドフォンには上等でしょう.
また,入力トランスはラジオ用なので高域はまだしも低い方はあんまり出ていないと思います.But1次側に直流を流していないので結構イケテるかも知れませんが,,,測定するのもめんどうなのでそのまま試聴に突入しました.
あれ?!?左から音が出てない?あっちこっち電圧計ったり,真空管を左右入替えたり,入力端子に触ってハム音で確かめたりしても???いろいろやってるうちに出力ケーブルをいじると音が出たり出なくなったりが確認され,それを追求した結果ヘッドフォン側のステレオミニプラグが断線しかかっていることが判明!実は,ヘッドフォンのプラグをCANONの4ピンジャックに変更した関係でステレオミニプラグ<>CANONの4ピンプラグの変換ケーブルを作ったのですが,そのミニプラグ側が断線していたのです.前から時々左が聞こえなくなることがあったのですが「接触が悪いのかな?」とあまり気にしていなかったのですが,ここにきて最終的にダメになったようです(ちなみにこのプラグ+ケーブルはソNY製です,ここにもソNYタイマーでしょうか?).早速Victor製のケーブルに取り替えて解決!!
音は,,,,,少しレンジが狭いような気もします.トランスに対する先入観でしょうかね~それと,ジャンクのソケット側からノイズが,,,真空管を変えても変わらず,更に真空管を揺らすとザリザリ,,接点復活材を吹いて,球を抜き差しして少しはよくなりました.聞いているうちにだんだんよく感じるようになったのは慣れたせい??
仕事場に持っていってMX500で聞いた感じでは,とっても広がりがあっていい感じです.YAHAの方がおとなしく聞こえるほど華麗な感じで,盛大な歪み成分が雰囲気を盛り上げている??真空管もPHILIPSだし,,などと妄想出まくりです.ここまで来るとYAHAをなんだかんだ言うことはできなくなりましたね~こっちの方がよっぽど「なにやってんだか~~!」です!!
あとは,低電圧動作の3極7極管で12Vで動く真空管イコライザーなんかもくろんでます.Quadタイプで5極管部の負帰還先を第3グリッドにして,3局管部はバッファアンプにして,両方ともグリッドリークバイアスにすればカソードは接地できるので干渉無いし,,,などなど,妄想は留まる所を知りません!!!!