母と話すときにはバスケットネタを用意しておかねばならぬ。

 

1.富山グラウジーズ B2降格
 ええ話題ではないな。
 

2.福井ブローウィンズ B2昇格
 圧倒的な強さでB3優勝を果たした。
 ということは、来シーズン(2024年~2025年)は【福井VS富山】のカードがリーグ戦で行われるのだ。福井には、駅近くにアリーナを建設する構想もあるそうだ。
 間の金沢がB3に取り残される。さて、母はどこを応援するのか。どこへ観戦に行くのか。
 

3.渡嘉敷パリ五輪代表に選ばれず
 長く日本女子バスケット界の「第一人者」であった渡嘉敷来夢(とかしき・らむ)選手(ENEOS)。今年もWリーグ(女子バスケット日本リーグ2023年から24年シーズン)のベスト5に選ばれている。
 だが、彼女はパリ五輪に向かう日本代表候補の選手を集めた合宿に呼ばれなかった。
 この話を、母は知らなかった。だが、この事実によってチーム作りのコンセプトが却って明確に理解できたようで、パリ五輪女子バスケット日本代表が如何なる戦いをすべきなのか、如何にして身長で勝る欧米勢に立ち向かうのか、しばし持論を展開した。
 その内容は、ラグビー日本代表が掲げる「超速ラグビー」に似ていると思った。
 この翌日の朝刊。渡嘉敷の、所属するチーム(ENEOS)からの退団が発表された。この記事を見つけた私は即座に母に告げた。
「きんの(昨日)渡嘉敷の話をしたとこやに」
 単なるシンクロニシティか、それとも、渡嘉敷の「衰え」か。
 

4.なでしこ 金沢に
 来る7月13日。パリ五輪に向かうサッカー日本女子代表「なでしこ」が金沢でパリ五輪壮行試合を行う。会場は今年新設成った金沢ゴーゴーカレースタジアム。五輪壮行試合だけでなく、能登半島地震復興支援ということだ(メインスポンサーは三井住友海上グループ)
 


 実は、このなでしこ来沢の情報、3月に金沢サポーターの方のツイッター(現X)への投稿で知り、その直後に私は母へ伝えている。
 この投稿は、断定的に「なでしこが金沢で試合を行う」と書いてあったわけではない。金沢ゴーゴーカレースタジアムの2024年度の予定表から「推測」される、という内容だった。
 金沢ゴーゴーカレースタジアムは金沢市営である。公共施設である。公共施設だからその運営は、4月から始まり3月に終る年度の予算に従う。各年度の初め(前年度の終わり)には、当該年度の催し物の予定が発表される(あらゆる公共施設がそうであると断定はできませんが)。
 この3月に発表された金沢ゴーゴーカレースタジアムの2024年度の予定表に、「『7月13日:日本サッカー協会』というのがある!」。これが、そのツイッターの投稿であった。

 

 

 収容人数1万人の「小さな」スタジアムで男子の日本代表が試合を行うはずはない。今日(6月11日)だって2万8千人収容のエディオン・ピースウィング広島だ(ワールドカップ(W杯)アジア二次予選 対シリア戦)。

 

 

 (広島と金沢。今年新設のスタジアムの話題揃い踏みとなった)
 まあ、男子日本代表としては「小さめの」スタジアムでやったわけだけれどね。今回のW杯予選の緊張感のなさを示している一つかな。そもそも報道がないので試合予定を知らなかったし、TV中継も観る気がしなかった。
 それはともかく、この消去法により、投稿者はこの日の日本サッカー協会主催イベントを、なでしこの試合と「推測」したのであった。
 母はこの試合を観に行きたそうで、私に「お前は観に行かんのか」と誘いを掛けてきたのだが、残念ながらスケジュールが合わない。
「ほな、次に金沢へサッカー観に行くのは、いつや?」
 母は新スタジアムを観たいようだ。バスケットがなくなって(シーズンが終って)ヒマなこともあるだろう。
 さて、親孝行のフリして、あ、ちゃうわ、親孝行のために金沢へ行くのは、いつにしようかな。

<金沢ゴーゴーカレースタジアム:2024年3月24日撮影>

 

<今回の「京都から加賀へ」はこれにて。ここまで読んでいただいた方がおられれば、感謝に堪えません>