最近建設されたもの及び計画中のサッカー専用スタジアムの建設費を一覧表にしてみました。
広島市 EDIONピースウィング広島
290億円(完成)
静岡市 清水港の新サッカースタジアム
240億円(計画:土地購入費は別)
秋田市 (新)サッカースタジアム
180億円(計画:収容人員1万人規模)
山形県・天童市(新)サッカースタジアム
160億円(計画)
京都府 サンガスタジアム by KYOCERA
160億円(完成)
秋田市 (新)サッカースタジアム
120億円(計画:収容人員5千人規模)
金沢市 ゴーゴーカレースタジアム
82億円(完成)
(赤字は計画または建設中)
Jリーグが始まって33年、自国でワールドカップ(W杯)を開催してから24年。かつ、国体改め「国スポ」も47都道府県の2巡目が終了しつつあり、変な言い方ですが、スタジアムは全国に行き渡ってきた感があります。陸上競技場も含めたスタジアム新設の動きは、アリーナに比べれば非常に少なく、まったくない印象さえ受けます。
直近で開業したゴーゴーカレースタジアムは2024年、サンガスタジアム開業は2020年なので、建設費の額は現下の建設費高騰の影響を受ける前だということを考慮して然るべきでしょう。でなければ、2万人以上収容のサンガスタジアムの建設費が、1万人収容の秋田のスタジアムの建設費を下回るなど考えられません。
<サンガスタジアム by KYOCERA 公式サイトより>
静岡市の建設費が高くなっているのは、現在の日本平スタジアムの後継という位置づけなので、同スタジアムの収容人数を下回るわけにはいかないから、2万数千人収容の規模にしているためでしょう。
ところが今年初め、静岡市長は「300億円では難しい」と語っています(日経WEB版2026年1月8日)。
<静岡市清水港の「建設予定地」:中日新聞より>
なぜだろう。こんなに広い土地があるのに。この発言の根拠を含む静岡市の状況を調査していないので、清水の件はここで打ち切り。
いずれにせよ、アリーナとさして変わらない金銭が必要で、それがドンドン上がっていることが良く分かりました。イラン情勢もあるので、これからもドンドン上がるでしょうね。
ちなみに、広島と並ぶ「成功例」として讃えられている「長崎スタジアムシティ(※)」ですが、その建設費は公表されていません。なぜなら、民間企業が主体だから。
<長崎スタジアムシティ公式Instagramより>
(※サッカースタジアム、バスケットアリーナ、それに宿泊施設や商業施設も備えた超複合施設)
しかし、噂ではこう言われています。
1,000億円
時代小説ファンである私にとって、長崎は特別な町です。
そこは、江戸時代、日本で唯一海外に開かれた町(異説あることは承知の上で、ここではこう書きます)。形の上では幕府が派遣した長崎奉行の支配下にあり、警備と称して佐賀・鍋島藩や福岡・黒田藩の藩士も常駐していたとはいえ、実際には会所と呼ばれる民間人、すなわち商人が運営していた町。
この作品が一番、長崎の特徴を描いているかな。
「交代寄合伊那衆異聞」
この作家、佐伯泰英の原作による時代劇「居眠り磐音 江戸双紙」の再放送が、先日NHKで始まりましたね。
原作の筋や登場人物をかなりカットして整理している分、あまりに登場人物たちが唐突に出会い、急激に親しくなって、不自然な感じもする脚本ですが、そこを、最近は(年齢を重ねたためか)余り見なくなった個性派名優たちが表情と演技で補っている感じ。近藤正臣さん凄味あるわあ・・・
そうか、中越典子が山本耕史に一目惚れしたってことですべてを納得させようって脚本(本)なのか・・・と久々に見て変な感想を持った私・・・
もう19年前なんだ、このドラマ・・・
話が逸れた。長崎に戻ると、江戸時代からの伝統が息づいているのか、こんな大施設を民間の資金だけでつくってしまうとは。
あの、佐世保の人の甲高い声が聞こえてくるよう・・・
「みなさーん、やるときは一気にやらなきゃいけませんよお。ちびちびやってたら、うまくいきませんよお」
でも、一気にやるだけのカネがないんですよ、多分、ほとんどの自治体には。
なので、百億円以上のカネを使う話をすると、
選挙で落ちます;;;
練馬区 区立美術館(建替え)
150億円(計画)
当初は80億円より下だった金額がいつの間にか倍に。
今年4月12日の区長選挙では、この建て替え計画を白紙にすることを訴えた新人候補が当選し、その通り、建て替え計画は中止されたようです。
実は、我が町田市にも美術館の計画がありまして・・・
町田市 市立国際工芸美術館(新設らしい)
88億円(計画)
この計画が、今年2月の市長選挙及び市議会議員選挙に大きな影響を与えたことはありませんでした。市長候補は誰もが、この計画には腰が引けていました。当選した候補がこの計画について何か語っていた記憶は、私には、全くないのですが、この計画は現在、凍結されているそうです。建設予定地周辺の住民の皆さんに根強い反対があるとのことですが、どうも原因はそれだけではなさそうです。
前橋市 市立図書館(移転・新築らしい)
56億円(計画)
この前橋市の計画も、現在凍結されているそうです。なぜなら、この計画を含む市街地再開発計画全体に投じる市の予算が
250億円
と大規模で、計画が全然進んでいないようなのです。
前々回の前橋市長選挙では、この再開発計画に疑問を呈した候補が、計画を推進していた現職を破り当選しました。2024年2月のことでした。
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令和6年2月4日執行前橋市長選挙の得票結果 |
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候補者名 |
所属党派 |
得票数 |
当落 |
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小川 晶 |
無所属 |
60,486 |
当 |
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山本 龍 |
無所属 |
46,387 |
落 |
<前橋市公式サイトより>
当選したのは、そう、あのラブホテルの方です。
そんなことより、2度も前橋に行ったのに未だ入ったことのない『萩原朔太郎記念前橋文学館』周辺はこの再開発計画の範囲外らしく、ホッとしている私。
その周辺の写真がこちら ↓
<2015年8月15日:前橋市内にて撮影>
<2022年2月27日:前橋市内にて撮影。前の写真からさして遠くない場所のはずなのですが>
川沿いに町を作り、中心市街地に川があるのは金沢も同じなので、親しみを持ったものです。
2015年にはお城まで見学したんですけどね。
<2015年8月15日:前橋市内にて撮影>
その7年後は山ばかり見てました。
<2022年2月27日:前橋市内にて撮影>
道の先に見えるのは赤城山なのでしょうか。常に山が見える土地で育っているので、だだっ広い平野よりは、こんな風景の方が落ち着きます。
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こうした調査の流れで最近できた公立の文化施設を調べていたら、秋田県・秋田市がここにも登場。なるほど、秋田がアリーナやスタジアム建設にそうそう予算を出せない理由が、うっすらとですが、見えてきました。
ということで、アリーナ問題がスタジアム問題へ、そして文化施設問題へ横滑りし、次でいったん締めくくります。








