金沢のB級グルメとして人気なのが「ハントンライス」。これも数十年振りに食した。

 子供たちに人気で、今回入った店では、私の後に入ってきた家族連れにお店の人が

「お子さん向けセットは売り切れてしまったんですけど・・・」

 と申し訳なさそうに言うと、その家族は「残念」と言って、店を出て行ったものだ。

 さて、いかなる料理かというと、

 いろいろなバリエーションがあるらしいのだが、こちらでは、オムライスにエビと白身魚のフライがのっている。サラダに鰹節が散らしてあるのが、味があって素敵!

 あ、しまった! 写真の右上に怪しい飲み物が写っている!

 ツエーゲン金沢の勝利の後だったということで、許して!

<以上2024年3月24日:名鉄エムザ地下1階>

 別の日。

 医者に行った母を迎えに行った後、食事をしようと母が案内した(運転は私)所は、かつての病院。現在は加賀市や関連の公的機関が入る複合施設「かが交流プラザさくら」となっているが、母と私の間では

「昔の江沼病院」

 でしか通じない。この病院自体は現在、加賀温泉駅前に移転して存続している。

 その施設に入っているレストラン「さくら」は、シルバー人材センターが運営。

 いかにも昔の病院って感じ。

 そこで食べたのが親子丼。

 汁だくの丼物は久々。

 それで思い出したのだが、吉●屋など全国チェーンの丼物の店では、関西では「汁だく」と注文しなくても汁だくで出てくる、と関東の人が言っていたのを聞いたことがある。丼物は、関東では白いご飯が白いまま残っている部分があるのが普通だが、関西ではご飯が白いままだと「汁けちってるんちゃうか」と怒られる、と言うのだ。

 関西の人からこの話を聞いたことがないので、いずれ真偽を確かめてみたい。とはいえ、京都や大阪に行ってわざわざ吉●屋に入るか、いう気いもするけど・・・

 加賀の親子丼が「汁だく」だということは、やっぱり加賀は関西・・・

 さらにこちらの親子丼は、鶏肉を少し焼くなど工夫がしてあり、香りも味も楽しめた。

 食後のコーヒーも、コーヒーカップに事前に湯を入れて温めておいてくれるなど丁寧な淹れ方で、おいしかった。

 コーヒーもこの店の自慢らしい。

 観光地・加賀市は飲食関係の人材は豊富だから、シルバー人材とはいっても、かつては温泉街で流行の店を経営していた人がやっておられるのだろう。

 母だって、それを見分けたからこそ、私を連れて行ったのだ。

 ところで、その店に置いてあったのがコレ。

 小芝風花のサイン。

 覗き込んだ私は思わず「ほんまもんや」と口にしてしまった。映画「レディ加賀」撮影時のもののようだが、そのロケにこの店が使われたわけではない。

<以上2024年3月22日 石川県加賀市にて撮影>

 

 さて、丼物には全国チェーンがいくつもあるが、カレーの全国チェーンといえば「COCO壱番屋」。金沢カレー本拠地、金沢・石川県ではあるが、全国チェーンだから、「吉●家」や「な●卯」や「は●寿●」があるように「COCO壱番屋」もある。

 加賀温泉駅前にある「COCO壱番屋」に入ると、こんな貼紙があった。

 ここは加賀温泉。金沢ではない。「●●してください」という意味の方言「●●しまっし」というのは金沢の言い方で、加賀温泉(旧大聖寺藩領、旧江沼郡)では使わない。

 それはともかく、あの全国チェーンが金沢カレーをやっている、しかも「ここだけ」と強調。

 座席の横にもこんな貼紙が。

 というわけで、金沢カレーを注文した。「店舗従業員にお申し付けください」とあるとおり、これらメニューは、最近の外食店では当たり前のタブレット端末によっては注文できず、店員に口で伝えるのだった。

 で、出てきたのがこれ。

 うむ、見た目は確かに金沢カレーだ。キャベツもついている。

 味は、金沢カレーにしては辛かった。全国チェーンのルーを使うのだから、変えるにしても限界があったのだろう。

<以上2024年3月21日、石川県加賀市にて撮影>

 

***** ***** *****

 

 肉がダメで和食オンリーの母が「COCO壱番屋」を贔屓にするようになったのは、10年前に私が連れて行ったから。金沢市内に入院中の父を見舞って私の運転で帰る途中。

 このとき、父の病状は予断を許さず、きょうだいで、手術の前後は交代で実家に詰める約束をしていた。なので数日、私と母の二人だけが(当時は犬と猫たちもいましたが)実家で暮らしていたのだった。

 病院の後だ。どこかで外食をしようという話になった。

「(普段は東京にいるので滅多に機会がない)あんたの運転で走っとるんや。偶には珍しい物(もん)食わせてくれんか」

 と、母が言い出した。

 走っているのは国道8号線。外食店はいくらでもある。

 だが、母が食べられるものとは・・・ 肉を食べられない母が口に出来るものとは・・・

 で、珍しいもの・・・

 つまり、寿司はあかん。うどん屋も。8番ラーメンも「いつも」過ぎて珍しいどころではないが、その他のラーメン屋では肉が出てくるだろう。

「何や、珍しい物(もん)て。店はいっぱいあるけど」

「洋食みたいなん、ないか?」

「洋食は肉やぞ(肉を使っているのが多いの意)。野菜と魚で洋食か・・・ オムライスとかフライとか、ああパスタ・・・ スパゲッティならあるかもな・・・」

 帰りなので当然、行きに同じ道を反対方向から走っている。国道8号線。行きに、どこかで「COCO壱番屋」の看板を見た記憶がよみがえってきた。全国チェーンの強み。東京や名古屋で何度も入っていて、その黄色い看板は知っていた。

 そして、このカレーチェーンは、トッピングを客が選べることを思い出した。

「あった!」

 石川県白山市。国道沿いの商業施設の一角に「COCO壱番屋」はあった。慌てて左へのウィンカーを出し、ハンドルを左に切り、駐車場に入った。

 母は、野菜カレーを注文した。ほうれん草だったか、アスパラガスだったか。

 あれから10年・・・

 

 最後はラーメンで締めましょう。

富山「まるたかや」

 次の3つは2023年5月の写真

金沢 エムザ地下1階「チュー」

金沢 別院通り「白鷺」

金沢 駅ビルあんと「らうめん侍」

最後はこの弥生に食した「8番ラーメン」

 バター入り。これも子供の時以来だな、食べたのは。バター好きなんだよ、子供の頃いただいた六甲バターが無茶苦茶美味くてね、それ以来。

 

 次で弥生の北陸は締めます。