2024年3月9日 町田ゼルビアVS鹿島アントラーズ

(明治安田J1リーグ第3節 at 町田GIONスタジアム:NHK BS-1)

 スポーツには全く関心のない連れがいきなり質問。

「町田って強いの?」

 普段利用している鶴川駅の拡張工事と、走り始めた連節バスと、私の話から、地元のチームが

プロ野球

 のような華やかで、レベルの高い、目立つ舞台(J1)に進出したことはわかってくれたようだ。

 この質問が出たのは、3月9日の第3節の前。この時点で町田ゼルビアの成績は1勝1引き分けで、たった2試合で強いとも弱いとも言える材料は揃ってはいなかった。

 だが、私はこの質問に、すかさず、はっきりと、次のように答えた。

「うん、強いよ」

 昨年から観ている(町田の)黒田監督のサッカーが大崩れするわけはないし、それを表現するレベルの高い選手が何人も加わっているのだから、チームの確固さに疑いはない。その上で、最初の試合でガンバ大阪と互角に戦い、2試合目で名古屋を無得点に抑えて勝利した結果を知れば、町田ゼルビアがJ1で、手練れの、伝統あるチームを相手に互角に手合わせしていけるという私の直感は、確信になるしかない。

 その町田と鹿島アントラーズの戦い。まさに激突。力勝負になった。

 なので、パス回しを重視するガンバ大阪よりは先が読みやすかった。鹿島の攻撃がワンパターンで変化が少なかったからだ。得点さえ出来ればそれを守り切れるだろうという予感はしたが、その通りになった。

 3節終了時点で2位! 町田ゼルビアはリーグの台風の目となった。

 

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 この試合の開始時刻は午後2時。その2時間前、正午過ぎの小田急線鶴川駅前は、臙脂(えんじ=ダークレッド=鹿島アントラーズのチーム色)の服を着た、おそらくこの地に来るのが初めての方々が大勢おられた。

 だが、これとは全く関係なく、道路は大渋滞。

 渋滞自体はいつもの土曜日の昼過ぎの光景なので、地元住民目線からは不思議でも何でもないのだが、アウェーで見知らぬ土地に行くこともあるサポーター目線からは、交通政策の未整備が見えた。

 先日来書いている鶴川駅前バス乗り場の改修によって、バスの駅前への出入りは、次の写真の「鶴川駅広場前」交差点1カ所に絞られた。

 T字路。小田急線と平行に走る鶴川街道(Tの横棒)から駅前広場への道が分岐しており、街道から駅前広場(バス乗り場)に入るには、左か右かどちらかに折れねばならない。

 スタジアム方向からは、右となる。

 一度スタジアムへお客さんを運んだ連節バスが戻って来て、この駅前広場に入るために右折している写真。

 黄色い丸囲みで示したとおり、もう信号は赤になっているのに右折している。

 信号機には、右折OKを示す【→】ランプそのものがない!

 同じ交差点を反対側から撮った写真。この写真の連節バスは、先ほどのバスの後の便。

 こうして右折レーンで待っていても、右折OKは出ない。なら、対向車線の車が途切れるかというと、土曜日のお昼、途切れない。なので、右折できるのは1回の信号待ちで、ほぼ1台だけ。

 これでは、駅前広場から発車すべきバスがいつまで経っても乗り場に到達できない。

 この時間帯、鶴川駅近辺のバスには20分程度の遅れが生じていた(あくまで私と連れによる私的計測に基づく)。

 バス乗り場自体は、さしたる行列もなく、平穏。

 サポーターの皆さんを乗せたバスが広場から街道へ左折しようとしている。左折した先も渋滞。そこが詰まっていれば、1回の信号待ちで街道に出られるのは、やはり1台きり。

 乗客はイライラしたことだろう。こんなんで良い訳がない。

 改善策を出せ!

 との使命を負っているのか、この交差点をじっと見守る方が。

 とにかく、駅前広場に右折で入るレーンの右折OK(青)信号設置は可及的速やかに行う必要ありでしょう。通常のバス便にまで遅れを生じさせるのは、Jリーグが地元住民に迷惑をかけてしまうという意味で、絶対にやってはならない。欠陥以外の何物でもない。

 信号は警察の管轄なのでいろいろと難しいとは思うが、素早い対処を望む。

 試合終了後の午後5時過ぎ鶴川街道の写真。スタジアムから鶴川駅へ向かう連節バスを後ろから。

 行きよりも帰りの方が大変なのは、私自身も何度も経験あるのでわかっている。歩いて鶴川駅へ向かう鹿サポさんたちと何人も出会った。

 連節バスのリアーには後続車のために、こんな(黄色四角)メッセージが表示されてるんだね。

 

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 昨年までいた鹿島から町田へ移籍した昌子(しょうじ)選手。試合前の選手紹介で鹿島サポーターがブーイングを浴びせた。

 一昨年までいた町田から鹿島に移籍した日本代表・佐野選手。選手紹介で観客席から拍手が起きた。

 一昨年までの町田監督にして現在の鹿島監督ポポヴィッチ。選手紹介の最後にこの監督の名がアナウンスされると観客席から拍手が起きた。

 昨年まではJ2の町田。

 J2では選手紹介の前に、必ずアウェーサポーターに向けて、

「●●サポーターの皆様、ようこそ◆◆へ!」

 とのアナウンスがあり、ホームの観客から拍手が起きる。

 それは、方向は逆だが昨年までJ2にいた金沢も同じ。どこへ行っても、

「ようこそ金沢サポーターの皆さん!」

 と言われた。

 Jリーグがはじまって30年以上経つが、

「ようこそ浦和サポーターの皆さん!」

 と言われた記憶は、ない。

 町田はJ2文化をJ1に持ち込んでいる。

 

 今年、浦和から町田へ移籍した柴戸選手は、この両チームの対戦の選手紹介で、いかなる声を浴びるであろうか。

 

 J3金沢には当分言及しません。この結果ではねえ・・・

 NHKに出演された馳石川県知事の表情に疲れが見えるのが気になる・・・

 一方、町田の勝利を喜んでゴール裏のサポーターと一緒に記念写真に収まる一団に、福井県出身のサイバーエージェント藤田社長の姿があった。

 

 それでは、また。