能登大地震からの避難者に、どんどん加賀に、山代温泉に来ていただきたい、と書いた責任上、報告する義務があると思いアップします。
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今朝(2月8日)、NHKニュースで映像が流れた。
「あ、『百万石』や」
私がつぶやいた「百万石」は固有名詞。山代温泉で最大のホテル「みやびの宿 加賀百万石」のことだ。
バブル崩壊後に経営破綻し、オーナーが変わり、名称が「百万石」にいろいろと付け足されるようになったが、地元民はかつての名「ひゃくまんごく」で通している。
<ホテル百万石を西側から撮影。右後方には富士写ヶ岳:2022年8月撮影>
件のニュース映像は、前日2月7日にこのホテルの大広間で開催された、石川県による能登大地震からの二次避難者への説明会。同じ内容が北陸中日新聞でも読売新聞(WEB版)でも報道された。北陸中日は一面トップで。
その内容は、次に掲げる読売WEB版の見出しですべて説明できる。
2次避難所に迫る期限、ホテルは観光再開準備…
県からの4つの選択肢に
「とても決められない」「涙が出る」
要するに、「このホテルには3月上旬までしかいられないから、その後の住まいについて希望するものを次の4つから選べ」ということ。その4つの選択肢は次の通り。
① 地元の仮設住宅
② 民間住宅を県が借り上げる「みなし仮設住宅」
③ 公営住宅
④ 修繕して自宅に戻る
(読売新聞オンラインによる)
3月上旬というのは、明らかに3月16日の北陸新幹線・加賀温泉駅開業を睨んでのことだ。加賀温泉郷はこの開業による観光需要を当て込んでいるのだし、そのために何年も準備してきたのだから当然と言えば当然なのだが、仮設住宅がようやく完成し始めた程度の現状で、それも現計画だけでは圧倒的に数が足りないという現状で、わざわざ遠くに来てもらった二次避難者の皆さんを追い出すようなまねができる訳はない。
とはいえ、ホテルも本業に戻らなければならない。観光業は加賀市の基幹産業だ。それで食っているのだ。
避難者受入れはもちろん、公費から宿泊費がホテルや旅館に支払われるが、北陸中日新聞によれば、赤字だ。そりゃあそうだ。宿泊客相手ならあり得ない昼食も出さなあかんのやから、費用が、食材と人件費の両方で多くなるわ(昼は宿泊業にとっては休憩やからね)。
「3月後半になれば少しは落ち着くやろ」
と、母と語っていた当ては完全に外れた。甘かった。
3月後半に加賀に、我が故郷に顔を出す私の計画を如何にするか・・・
うーん、今年の能登と加賀、石川県、北陸は重い荷物を背負わされた・・・
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最後に。
8センチの雪に耐えられない都市が震度7の地震に耐えられるわけはない・・・