ハネムーン症候群にかかって一月。握力は9割がた回復したが、まだ親指の付け根部分にしびれが若干。ために、実際に紙に字を書く行為が思い通りいかない。

 しかし、キーボード操作はほぼ問題ないのでブログを再開します。

 休んでいる間にもご訪問いただいた方が何人もいらしたようで、本当にありがたく思います。

 

 さて、折角なのでこの「ハネムーン症候群」なる「ケガ」の経緯について書き留めておきます。

 症候群の名称の由来。

 それは、男性が女性を腕枕して寝かせている状態から来ています。腕枕により男性の腕に長時間にわたって継続的に負担がかかり、いわゆる二の腕の神経、それも骨に接して一番奥深くにある神経がマヒしてしまう。

 それが、この症候群です。

 二の腕の神経なのですが、思うように動かなくなるのは手首。とくに、手の甲の方向に動かせなくなる。向かい合う親指と人差し指+中指でつかむ力も無くなる。そのため、物を掴んでコントロールして動かすことができなくなる。

 別名を「サタデーナイト症候群」とも言いますが、こちらは休日の夜に自分で自分の頭を支える腕枕をしてごろ寝して、長時間その姿勢でテレビを見ているために起こることから名付けられたもの。

 とにかく、症候群と名付けられたように、即治療する方法はありません。ゆっくりと神経が目覚めるのを待つしかない。

 しかし、痛みはないので、思わず手を使っていつもの通り何かをしようとしてしまう。これは危ない。

 というわけで、私もこのように手首を固定することになりました。

 整形外科医は、ほかには何もしません。「神経に良い」というビタミンBナントカ(聞いたけど忘れた)を処方してくれただけ。これも、医師自身が「まあ、気休めだと思って」と言うくらい。

 ほな出すなよ。医療費の無駄やで。それでなくとも社会保険料上げる言うてるアホ政府がおるんやさかい。

 

 二週間くらい経って、ようやく握ったものを少しコントロールできるようになり、3週間で上記写真の「ギプスもどき」が取れました。

 それまではかなり不自由だったわけですが、仕事は何とかなりました。字を書けなくてもキーボードを叩ければできますからね、今の私の仕事は。右手は人差し指だけしか使えませんでしたけど。

 ホンマに、今は「字を書く」いう行為が少なくなったことを実感。

 しかし、ただ一度、字を書かねばならない機会が。

 それは、治療のために行った整形外科・・・

「初診の方にはこの『問診票』にご記入いただいてますので・・・」

 と、クリップボードに乗せられた「問診票」とボールペンを渡そうとする受付の方。

「あの・・・利き手の右手がおかしくなったので、こちらに伺ったんです・・・」

 口述筆記してもらいました。

 

 さて、私がこの症候群にかかったのは、もちろん、連れ合いに腕枕をして上げたからではありませぬ。

 その日、日曜日の夕方。里芋が大好きな私は包丁で里芋の皮をむいておりました。

 しかし、里芋は滑ります。包丁で手を切っては危ない。包丁を握る手に、もともとそれほど包丁さばきの上手くない私は、すごく力んで力を入れていたのです。

 芋むきが一段落した私は休憩に。肘掛けのある椅子。それに座り、肘掛けに右肘をついて、掌の上に自分の頭をのせて、しばらくテレビを見ました。

 テレビ画面は九州場所。私はとくに相撲ファンとは言えませんが、子供の頃から見ている競技だし、なんやかや言うても遠藤の勝敗は気になるので、彼の勝敗をアナウンサーがどこかで言わないかな、などと考えながら数番を見ました。

 15分くらい?

 ここで缶ビールが1本。これも悪かったかな。

 休憩終わり。さあ、次は人参を切るぞ、と思って包丁を手に取ろうとしたら、

「握れん・・・」

 

 私の右手人差し指はこれまで2度、大きなケガに遭っています。

 先ず、ガラスのコップを洗っていてそのコップが割れ、破片が食い込んだこと。幸い傷は浅かったのですが、食い込んだ面積が広く、大量に出血。その傷跡は今でもはっきりと残っています。

 次は、押し入れの上にある物を取ろうとして手を伸ばしたら、踏み台に使っていた椅子が傾き転落。助かろうとしてとっさに右手で何かの家具のどこかを掴んだが、その家具の隙間に人差し指が入ってしまい、第二関節を脱臼。

 なので、私の右手の人差し指はやや掌側に曲がったままで、真っ直ぐにならない。

 脱臼の際、救急車で運ばれていった病院の外科の先生は、素手で私の指を引っ張って直してくださいました。

「よっしゃ、これで大丈夫だ」

 外科の先生って豪快な人が多いですが、この先生もそうでしたね。

 皆様、たかが料理、たかが食器洗い、たかが物の整理、となめてかかるとえらい目に遭います。気を付けてください。

 

*  * * * *

 

 ようやく寒くなりました。

 しかし、今年の気候は明らかにおかしい。

 それを表わしているような銀杏の色づき方が、私には不気味に見えます。

 一方(右)は落葉しているのに、一方(左)はまだ緑って、おかしいでしょ。

 かと思えば、この写真の真ん中の樹のように『いつも通り』きれいに黄色になっているのもある。

<写真は2023年12月19日、東京都港区虎ノ門の国道1号線沿いで撮影>

 

 さて、これからまたJリーグや、クラシック音楽や、加賀・北陸のことなどを徒然書いていきたいと思います。

 

 次は多分、Jリーグについて。

 Jリーグが秋春制に変えると決めた途端、それをあざ笑うかのような北陸の雪・・・

 J1準備を加速する町田。

 などなど・・・