2023年1月8日 帝京大学VS早稲田大学

(大学ラグビー選手権決勝 at 国立競技場:NHK総合) 

2023年1月9日 岡山学芸館高校VS東山高校

(高校サッカー選手権決勝 at 国立競技場:日本テレビ) 

 昨日書いた女子バスケットでのホーバスさんの指導で、印象に残ったものの一つに「体の接触を避けるな」というのがある。

 体が大きいのにその体格を生かし切れていない選手に、自分から相手に当たってスペース(自分が動く余裕)を確保する方法を教えていた。

 優しい性格のフツーの女子高生。自分から他人に当りに行くのに遠慮があったのだ。

 

 

 フットボールも肉体の接触が避けられないスポーツ。

 正月同様、何にもしなかった3連休にテレビで観たラグビー大学選手権と高校サッカーの決勝でも痛感した。

 

 

 帝京が早稲田に圧勝した大学ラグビーは、帝京の選手の強さが目立った。

 準決勝の筑波の選手も、決勝の早稲田の選手も、「あれ? なんで帝京の選手がそこにいるんだ」みたいな感じに、どんどんなっていく。

 ラグビーは、ボールには自分たちのサイドからしか働きかけられないから、ボールより前にいる選手はいったん自陣に下がって、再びボールに向かうことになる。押し込まれた側の選手は、いつの間にか自分の背後に帝京の選手がいるので味方がボールを押し込まれたことに気づき、仕方なく下がって再びプレーに参加する。これを繰り返すうちに守備の形は崩れ、ギャップが生まれ、そこを突かれて失点を重ねる。そもそも、前進している側が後ずさりしている側より有利に決まっている。

 早稲田も筑波も70点以上奪われた。大敗。準決勝や決勝でこれだけ差がつくのは問題ではないか。帝京一極集中。

 帝京大学に責任はないが(むしろ讃えられるべきだが)、ライバルがいないと競技力は向上しない。こんなんで大丈夫なのかねえ、日本のラグビーは。

 

 

 一方の高校サッカーは岡山県勢が初優勝し、逆に分散化が進んでいるようにも見える。富山も石川も優勝経験があるからね、高校サッカーでは。

 岡山学芸館高校は、準決勝の相手・神村学園よりも、決勝の相手・東山高校よりも、うまくはなかった。

 だが、走り勝った。接触プレーで勝った。

 それでも、決勝の岡山学芸館の選手達のコンディションは準決勝のそれよりも悪かったように見えた。走り切れていない選手がいた。中1日や2日で試合をこなしてきたのだから仕方ないのだけれど。

 それは東山高校も同じで、もう少し日程に余裕があったら技術の差がスコアに直結して、結果は違っていたかもしれない。

 でも、最後まで集中力を保って、少ないチャンスをものにし、それを守り切った岡山学芸館は見事だった。

 

 

 ラグビーとサッカー。今後の競技力向上という意味では、果たしてどちらの大会が貢献しているだろうか。こんなことも考えさせられた。

 

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 この3連休にもJリーグ各チームが続々と今年の体制を発表。いよいよ書く材料が揃ってきた。さあ、これからだ。