高校生や子供たちのチームをプロの指導者が指導し、その上達ぶりを紹介するNHK BS-1の番組。スポーツだけでなく音楽なども取り上げられる。これまでにも何度か視聴したことがあるが、今回はウルウルもので、かなり良かった。

 (1月3日放送のものの1月9日再放送を視聴)

 東京都内の女子高校のバスケットボール部に指導に来たのはトム・ホーバスさん。東京五輪で女子日本代表を史上最高の銀メダルに導いた名コーチで、現在は男子日本代表監督(ヘッドコーチ)。

 正直「不公平だ」と思った。

 

 

 たまにしか観ない一バスケットボールファンが得た成果は、現在はペイントエリア(ゴール下の床に色が塗られたエリア。ここに攻撃の選手が3秒以上滞在していると反則となる)に相手選手を入れないことを目的とするディフェンスが主流だという情報をホーバスさん自身の口から聞いたこと。昨年、何試合かBリーグやWリーグをテレビで観て、ゴールを丸く取り囲むように5人の選手が並ぶディフェンスに抱いた疑問が解消された。やはり、これが今のトレンドなのだ。

 番組の最後に設定された練習試合。この相手を務めた学校こそ「不公平だ」と思っていたような気がするけど、このチームも結構したたかで強かった。なぜなら、ホーバスさんのチームのこのディフェンスにやられて大量リードを許した後、その外側から3点シュートを狙う戦術に切り替えて猛追したからだ。

 まあ、最後はホーバスさんの高校が逃げ切ったというのが、シナリオのある番組みたいだったけど。別にヤラセを疑っているわけではない。相手の高校もホーバスさんのサインくらいもらえただろうか。

 高校女子とは言え、東京都大会でベスト8には残るチームどうし。小さい頃からバスケに親しんでいる選手も多いらしく、番組最後の試合もそれなりの水準で楽しめた。

 やっぱりバスケも面白い。

 

 

 ということで、バスケットフリークの母の話。

 自身はまったくクラシック音楽には縁がないのに、息子である私が音楽を続けるのを認めてくれた(つまりカネを出してくれた)理由を、私が随分大人になってから語ったことがある。

 それは、私が「練習が面白い。練習をやりたいんや」と言ったからだという。

 そこで自身の高校時代の経験を話してくれた。

 昭和20年代の田舎の高校にはバスケットボール経験のある指導者などいなかった。1年間、自主練習ばかりやってきたところへ2年生になったとき、「東京の大学」を出たバスケット経験者が教師として赴任してきた。この先生の指導で「一日ずつうまくなっていった」。練習が楽しくて楽しくてしょうがなかったそうだ。

 だから、練習が好きというのは本当に好きなのだと、信用してくれたということだ。

 母は全国大会一歩手前まで行ったが、私はさしたる成果は上げていない。

 

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 将棋の王将戦やってますね。藤井聡太VS羽生善治・新旧レジェンドの対決。午後1時現在は昼食休憩中。ずっと観ているわけではないが、主催の毎日新聞のサイトを立ち上げっぱなし。こういう生中継もあるんですよ。

 第3戦は金沢で開催とのこと。4勝しなければならないから、必ず開催される。

 私も来週は冬の北陸へ。