2026年3月15日
カターレ富山VSツエーゲン金沢
(明治安田J2・J3百年構想リーグ第6節 at 富山県総合運動公園陸上競技場:観てない)
金沢対富山の「北陸ダービー」。富山が昨年J2に昇格したため2年ぶり。その2年前の2試合とも現場で観ている私だが、この日の試合はハイライト映像しか見ていない。
その映像に富山の選手の退場シーンが2回あったくらい「荒れた」試合だったようだ。「荒れた」というのはサッカーファンが、選手の肉体接触によるファウルが多かったり、選手同士のいさかいが起きたり、選手が審判に文句を言う機会が多かったりした試合を表現する場合によく使う言葉で、この試合後のサポーターのツイッターなどにも頻出している。富山が退場者二人を出したことから推測するに、金沢側が相当厳しく富山の選手をマークしたのであろう。
結果は、金沢の「北陸ダービー」初勝利。富山にとっては後味の悪い試合だったろう。
その前日に、相手に怪我をさせる恐れがあるほどのファウルを犯して負けた(と勝手に推測している)金沢武士団を観たばかりの、私の想いである。
さて、観ていない試合について書くわけには行かないので、加賀の味番外編の追加を。
新幹線で加賀から町田に戻る私に妹が「新幹線の中で食べね」と渡してくれたのが、これ。
金沢の芝寿司さんの(実際の表記は『芝寿し』)の笹寿司(これも同じく『笹寿し』)。妹によると、
「県外の人にお土産として渡すと100%喜ばれる。珍しいし、美味しいって」
私も「県外の人」なわけだ、と思ったが、これには理由がもう一つ。
私が芝寿しさんを避けているのを知っているからだ。
なぜ避けているか。それは、中学生の頃、食べ過ぎた、食べさせられ過ぎたので、飽きてしまっており、その頃の苦しい思い出がよみがえってくるからである。
その頃、小学生の弟が交通事故による大怪我のため長期の入院を強いられていた。高度な治療と、今でいうリハビリが必要で、それができる病院が金沢にしかなかったため、入院した病院は金沢市内。大病院が駅や市街地に近いところにあるはずはなく、行くにはかなりの時間がかかる。そのため、母が泊りがけで看病し、家を空けることが多かった。
その母が、入院している弟以外の家族の食事として買ってきたのが、ほぼ芝寿しだったのだ。
あの時代、コンビニはおろか、弁当屋すらなかった。そんな中で「持ち帰り弁当としての寿司折り」を販売していた芝寿しという企業の先進性には驚くほかないが、長持ちさせるために笹でくるむという手法は、実は伝統的なもの。
金沢、恐るべし。
そんなわけで、料理をする時間も体力もなかった母には、芝寿しを金沢駅で購入して持ち帰るしか選択肢がなかったのだ。いや、実は選択肢があるだけ金沢はすごかったのだということに、弁当屋や持ち帰り寿司が一般的になった後年、ようやく私は気づくのだった。
弟の入院はほぼ一年間続いた。毎週数度、芝寿しを食べさせられた中学生の私は、やがて飽きた。そして、芝寿しを見るのも嫌になった。その後も、その頃のことを思い出したくなくて、芝寿しさんを避けた。
この話はここまでにしておこう。
新幹線の中で私は笹すしのパッケージを開けた。
本物の笹の葉。専用の畑で栽培されているらしい。
写真左から、蟹、鯛、甘海老。それぞれ二つずつ。
美味しい。私的には鯛が好み。
妹のおかげで、50年経ってようやく「芝寿し忌避病」から逃れられたかもしれぬ。
では、また。



