64歳にもなって、まだまだ現役でエンジニア続けてます。それも今流行りのAIと言われるような事を。なんでいまだにこんな事やっているのかって時々思います。
もう15年くらい前になるのか、あの頃は光ディスクの研究をしてまして、どうやってディスク媒体に信号記録すれば記録密度が上がるのかってのを考えるのが仕事の一つでした。
そして、記録をしたら再生をしなければならないって当たり前の事もやっていて、密度を上げたためにおこる再生信号波形干渉っていうのをどうやったら減らすことができて、再生誤りを少なくする事ができるのかっていうのもやってました。
それで使ってみたのが、ニューラルネットワーク。誤差逆伝播をやってネットワークを適応動作させて干渉を抑えるフィルタを作るってのがすごい効果ありそうっていうのをシミュレーションで見つけました。
さらに、ただ単なるニューラルネットでは発散してしまうことがあって、それを抑えるために入力信号に適当な係数をかけてフィルタ出力に足してあげると発散しないってのがわかって、一連の流れで特許を取った事があります。
特許の限定で、再生波形の干渉を抑える非線形フィルタって事にしていたのですが、今流行りの畳み込みニューラルネットで使っている剰余ネットと全く同じ考え。ただしこちらは画像用。
実はその頃、流行りに乗っていたんだなって今さらですが、思います。