まだ50代の始め頃、定年って言葉がなんか人生の大きな節目を意味していて、うまく行けばこの定年ってやつをもって会社と仕事とを卒業し、卒業後は毎日が日曜日感覚で、好きな事三昧の日々が待っているだなんて甘い想像をしていました。

 

それが54歳で最初に勤めた会社を早期退職に応募して、いろんな会社経験しているうちに、知らず知らずって感じで4社目の会社にいる間に60を迎え、62になってそこを退職し、また違う会社に入った時点で、定年ってのが節目でもなんでもなくなってしまいました。

 

54歳で早期退職に応募し、次に勤めた会社では1年弱、その次に勤めた会社で1年強勤務。この2社は一応は正社員って形でした。それを辞めて次は1年契約の契約社員だったのですが、契約社員には定年なんてありませんから、これで何となく節目感もなく62歳までいた感じ。

 

そしてさすがにもう仕事は卒業かとも思ったのですが、何となくパート感覚で今の会社に契約社員とした入ったのが、機会あるごとに辞める辞めると何度も言った挙句、何の間違いか、2年目に2年契約をしてしまい、最短でも65になる来年の春までの契約期間。

 

 

ただ、契約社員というのがまたこれ色々と裏があり、70歳近くで現役の人ばかりの今の会社の中では64の自分はまだまだ若造で、当分は仕事を続けるのが当然の雰囲気です。つまり契約とは言っても簡単には辞められないって感じです。

 

 

突然なんでこんな話題かというと、先月の中頃に「ほんとうの定年後 「小さな仕事」が日本社会を救う (講談社現代新書)」って本を読み、今また「老いた今だから」って本を読んでいて、仕事辞めた後の事を真面目に考えだしたから。

 

 

「老いた今だから」は著者が丹羽宇一郎さんだけに、生涯仕事はやって当然って感じがありありで、「ほんとうの定年後」でも、定年してもちょっとは仕事は続けましょうよって勧め。

 

たしかにここ最近の狂乱物価では、年金だけで生活を送るってなるとかなり勇気が要りそうだし、かといって投資とかでそれを補うだけの才覚も無さそうだし。

 

 

最初の会社はかなりの大手企業だったので、一応きちんとした企業年金制度があり、それこそ定年ってやつまで勤め、定年延長で65までアルバイト程度の賃金だけど一応仕事をやっていたら、65以降は年金にそこそこの企業年金が出てそれなりの生活ができたのかも。ただ、自分は早期退職時に企業年金も一時金で退職金にプラスしてもらってしまったので、企業年金はなしです。

 

 

そうなると、どうしても考えちゃうのが、入る金が無くなり、出ていくだけの純年金生活になるとかなり精神的にきつそうだなと。退職金を個人年金には少しは回したものの、70歳からにしたのでそれまではなし。介護年金ってのをやっていたので、それを確定年金にするつもりで、それが来年65からだけど、それは月に2万円も無いかな。家内はほぼずっと専業主婦だったので、国民年金だけ。

 

今さらだけど、改めて思うのが、日曜日とか休日っていうのはそれ以外の曜日が仕事だからで、だからありがたい。毎日が日曜日となると、それって休日ではないですもんね。

 

 

そんなこんなでまた明日から仕事。