昨日から今日にかけ、家内の実家の墓参りをかね、甲府と石和へ行ってきました。

 

すごく天気が良く、南アルプスの景色に惹かれ、行きの中央道の釈迦堂PAで景色見るために休憩。

 

 

一昨日の冷え込みで雪が降りまた山の雪が増えたみたいです。

 

右の方にある三角の雪が積もった山が北岳、その左が間ノ岳そして農鳥岳と続き白峰三山と呼ばれています。

 

南アルプスの眼下には、大きく広がる甲府盆地。

 

 

そして、甲斐駒ヶ岳も。

 

 

ここは釈迦堂PAに併設(というわけでもないのでしょうが)されている遺跡博物館。

 

 

 

初めて入ったのですが、ここでは中部高地の代表的な遺跡として数えら れ る釈迦堂遺跡から出土した、数多くの土偶や高い芸術性を持った土器などを見ることができます。中央道の建設に先立って調査した縄文遺跡の出土品となるようです。

 

釈迦堂遺跡の出土品はどれも重要文化財になっていて、日本遺産の構成文化財にもなっているとの事です。

 

 

ユニークな土偶の顔。釈迦堂では全国の土偶の7%も出土しているそうで、そのほとんどを常設展で見る事ができます。確かにすごい数の土偶です。

 

 

 

 

この水煙文土器は、水煙(みずけむ)りを思わせる曲線で装飾された土器。すごい。迫力すら感じられます。この時代によくこんなのができたものだっていうのと、実用的とは思えない形にこの土器の使いみちってのを考えさせられます。

 

釈迦堂PA周辺ってこの時代の文化の中心だったのでしょうね。今からはちょっと想像もつかない。

 

 

しばし古代を堪能してから中央道ですぐの一宮御坂ICで一般道に入り、甲府駅近くにあるお寺でお墓のお参りをしてから時間も11時を回ったところでランチです。

 

 

甲府駅方面に歩いて、ほうとうの有名店、小作さんへ行きました。

 

 

 

こちらで冷やしほうとうの「天ぷらおざら」をいただきました。

 

 

おざらもてんぷらもとても美味しかったです。「おざら」はほうとうより細いざるうどんのことらしいのですが、「おざら」っていう名、「おだら」と呼ぶところもあるようですが、何でこの名前が付いたのか、ネットでちょっと調べた程度では出てきませんでした。

 

 

美味しい郷土料理でお腹いっぱいになってから、昇仙峡へ。

 

 

昇仙峡の手前の方にある県営駐車場へ車を停めてどこ行こうかと案内板を見ていたら、乗り合いバスの運転手さんが来てくれてざっと説明をしてくれ、歩くならバスで上に行き、もどりながらの見学が良いと教えてくれたので、これは幸いとバスへ乗車。

 

このバスはオムニバスと言って現在試験運用をしているそうです。バスで目的地へ向かう間も運転手さん、観光ガイドをしてくださいました。

 

ところで、このあたり国立公園になるのですが、「秩父多摩甲斐国立公園」というのが正式名称で東京都、山梨、埼玉、長野にまたがる公園になるようです。

 

 

バスは貸し切り状態での運行でほどなく‎仙娥滝近くの駐車場で下車。そこから散策開始です。

 

 

こちらが‎仙娥滝。

 

 

水量もさることながら、巨石と渓谷美とがすごいし、迫力満点の滝でした。今は新緑がとてもきれい。天気も良いし抜群な森林浴。

 

 

昇仙峡は日本一の渓谷だそうで、それも納得。

 

 

 

 

 

こんな感じで小一時間。もとの駐車場までをすごい渓谷眺めながらの散策。

 

 

 

滝の入口までバスで連れて行ってもらって大正解。とても往復歩くなんて考えられない。ありがたい事です。

 

 

 

昇仙峡を後にして次は武田神社。

 

 

やはり甲府といったら武田信玄。

 

 

 

武田神社は躑躅が崎館跡(武田氏館跡)に、1919(大正8)年に創建された神社で、武田信玄公が御祭神。となると勝負運の神様ですね。躑躅が崎館には信虎・信玄・勝頼の三代が60年余りにわたって居住し、昭和13年には国の史跡として指定されたそうです。

 

 

 

これは主郭土塁で館が築かれてから廃絶するまで修理拡張が5回あったとのこと。

 

 

 

 

信玄公ご使用井戸。 当時の館の中心にあった井戸の遺構。

 

 

 

 

 

なぜか宝物殿の入り口近くにキティちゃんの石像。これはサンリオの創始者である辻信太郎氏の出身地が甲府ということで、サンリオの代表的キャラクター、キティちゃんの石像を奉納。

 

 

能舞台。

 

 

武田の杜薪能というお能があるそうです。見てみたいものです。

 

そして武田神社を後にして、宿のある石和温泉へ移動。

 

 

 

こちらがお世話になった石和常盤ホテルさん。

 

 

 

車をこちらに停めて石和駅近くのワイン工場見学と思い、お出迎えに来てくれたホテルスタッフの方にその旨話をしたら、なんとホテルの送迎車でマルスワイナリーまで送ってくださいました。

 

 

 

ここがマルスワイナリー。

 

 

こちらで工場見学と一番の目的のワインの試飲です。

 

 

貯蔵蔵なんかを見て回る事ができます。

 

そしてメインイベントの試飲。

 

 

なんと6種類が無料で試飲できました。

 

少しずつでも6種類のむと結構いい感じ。それに加えて有料試飲もいただいちゃいました。

 

 

こちらでワインを3本とブドウの酢を購入し、近くにあった石和温泉の源泉がある公園へ。

 

 

 

温泉そのものは明治の初めから湧いており古い温泉ですが、実際に開発され始めたのは昭和36年頃からだそうです。この周辺は足湯広場という公園になっています。

 

 

そして、またここへホテルの車に迎えにもらい戻ってチェックイン。

 

 

本日のお部屋は60平米あるセミスイート。

 

 

ソファーはあるし、ダイニングテーブルなんかもあります。まあ、60平米って言ったらちょっとしたマンションサイズですもんね。

 

 

 

こりゃあゆっくりできます。

 

 

そして温泉入って、ちょっとのんびりしてからの夕食。

 

 

夕食は甲州牛のしゃぶしゃぶ。

 

 

前菜としゃぶしゃぶのお肉。

 

 

ワインはハーフボトルにしました。

 

 

 

おつくりに吸い物椀。

 

 

 

甲州牛と富士の介と本マグロの寿司。

 

 

甲州牛のアスパラ巻きの蒸し物。

 

そしてデザート

 

 

 

おなか一杯になって、夕食後にまた風呂入り、夜食がわりにあずきほうとう。

 

 

 

こちらはロビーで無料で配ってます。

 

 

 

 

 

なんか懐かしい風景。

 

 

 

 

 

 

そして、一夜明け今朝の散歩。

 

 

近くを流れる笛吹川。

 

 

 

 

ここでたまたま見つけた「加茂春日神社参道」という石碑に誘われて1kmほど離れた神社へお参り。

 

 

 

 

もともとは雄大な社が京都・奈良のそれぞれの神社にならって建立されたのが、永正14年(1517)子酉川(現在の笛吹川)の氾濫による大洪水で流失し、その後一度焼失したが天正11年(1583)徳川家康より貫文及御朱印を賜り再建され、合社となったといわれているそうです。

 

かなり大きな神社でした。

 

 

お参りして戻る途中、ホテルと加茂春日神社との間にあった寺本廃寺跡という史跡。

 

これは三重塔の礎石だそうです。大きなお寺だった事が想像できます。創建は7世紀の白鳳時代と考えられているそうで、とんでもなく古いお寺だったようです。

 

このあたり、遺跡がとても多くあり文化が発展していた事が伺えます。その頃からすでに温泉も出ていたのでしょうか。

 

 

 

ホテルに戻って朝ごはん。

 

 

 

これにさらに牛丼か白ご飯を選ぶ事ができ、おかずも追加されます。やはり甲州牛だし、牛丼を選びました。

 

 

鍋の中はほうとうです。

 

 

これで前日から通算ほうとう食べるの3回目。

 

もともとあまり食べないのがおなか一杯を通りこしてしまった感じ。

 

しばらく自重せねば。