久しぶりに、著作を読み漁りたい人物と出会いました。

 

直近にハマったのは、今野浩さんの著作。

ブログの記録によると、2021年。

 

 

このたび興味をもったのは、中井久夫という精神科医。

臨床のほか、文筆や翻訳も精力的にこなした方。

 

出会ったきっかけは、NHKラジオ。
「こころの時代」だったか「宗教の時間」だったか(うろ覚え)で、中井久夫を取り上げていて、興味を持ったのです。
 


文藝別冊 中井久夫(ムック)      
NHKテキスト 中井久夫スペシャル    
いじめのある世界に生きる君たちへ      
臨床瑣談    続          

 

NHKドラマ「心の傷を癒やすということ」(2020年)で、主人公の師匠だったひと(ドラマでは近藤正臣さんが演じた)のモデルです。

 

 

2022年に亡くなったそうです。

そのことに気が付かなかったのは、ワタシの父が亡くなってバタバタしていた時期だったから。

 

文藝別冊は、原武史さんとの対談「天皇制と家族、そして鉄道」を読みたかったので借りたが、「中井久夫 入門」としてはあまり適していなかったような…。

放送大学のインターネット配信で、原武史さんの講義をひととおり聴いたところだったので、あれれ?と思ったから借りた次第。

それって…タブーじゃないの?みたいな話題に触れていて、ちょっとドキドキしたよ。

 

NHKテキストは「100分de名著」シリーズ。こちらが入門に適した本。

 

子どものころにいじめられっ子だったとのこと。

「いじめのある世界に生きる君たちへ」は、大人向けの「いじめの政治学」を、子供向けにしたもののようだ。

教育者の言葉より、響くような気はする。

 

最近、「こころの動きの生物学的基盤」や「性格や考え方の傾向の遺伝」ということに興味がある。

この関心の萌芽は、亡き父がパーキンソン病を発症したことと関連がある。

 

パーキンソン病は、「生真面目な性格の人が多い」と言われている。

父の主治医も、「パーキンソン病の患者さんは真面目だから、こうしたほうがいいって言うと、そればっかりやっちゃうからねえ…」と口にしたことがある。

 

高齢になると、誰でもかかりやすいというが。

 

真面目な人がかかりやすい病気なのか。

将来パーキンソン病を発症する「何か」が、真面目な性格を作り出しているのか。

 

そんなことを、ずーっと考えてきたものでね。