「藤沢発 最後の岡山旅」が終わりました。
出発日から帰着日まで、10日。
9泊10日。
 
デフォルトは夜行高速バスを利用するワタシにとって、「9泊10日」といっても、「通常は」出発日と最終日は使い物にならないので、実質8日。
それでも、短くはないか。
 
今回はババンと!奮発して往復新幹線だったので、たっぷり10日間、遊び倒しました。
 
 
この際だからと、今回は宿もケチケチせずに。
 
ワタシなりのこだわりで、ホテルを選びました。
 
最初の2泊はビジネスホテル連泊。
シングル、大浴場あり、朝食バイキングつき。
早割で一泊7000円台の「ふつーの」ビジネスホテル。
 
当初は、同じエリアにある「似たような仕様で、少し安いかな?」なところを予約しようとしたが。
 
平日は、大浴場が男性専用だったので、やめました。
 

 
 

 
朝食バイキング、おかずの種類が多くて、すばらしい。
 
観光エリアというより、工業・商業地区に近いので、出張風のビジネスマンや作業服姿の方がほとんど。
駐車場には「大きめの車」がたくさん並んでいて、次々と出勤?していくようでした。
 
 
児島でボートレースを楽しんだあとは、JRで、児島→茶屋町→宇野と乗り換え。
児島から宇野へ、直通のバスがありそうに思える位置関係ですが、調べた限りではなかった。
地元の方に聞くと、「昔は、あった」とのことです。
 
お宿はこちら。公式サイトをご紹介。
 
駅の眼の前。
前に来たときから、ちょっと気になっていたのですよ。
 
でも、高そうだなあ、と思っていましたが。
 
一人旅に適した「セパレートルーム」というのがあるので、ぜひ泊まってみたいと。
 
鍵を開けて部屋に入ると、カーテンで仕切られた「半個室」が並んでいる。
相部屋のホステルと似ているけれど、2段ベッド方式ではないので、縦方向にゆとりがある。
 
 
「ほぼ隣接」の「たまの湯」入浴券付き。
チェックアウト日の12時まで、入り放題。
12時までに入ればオッケー、あとはゆっくりお過ごしください、とのこと。
 
タオルと館内着のレンタルが含まれている。
こちらも、何度でも使い放題。
まあ、そんなに何度も脱いだり着たりするのも、面倒だがね。
 
ここでゆっくり過ごして、ホテルでは寝るだけ、というのもよさげだわ。
 
 
「たまの湯」を出て、ホテルを見たところ。
夕方です。
 
右の方に、キャンプ場とグランピングサイトがあります。
地元の友人によると、シーズン週末は大変に混んでいるそうですが、平日だったせいかガラガラでした。
 
ここでキャンプして、お風呂とお食事は「たまの湯」というのも、良さそうです。
 
 
翌朝のシェアリングスペース。
ここで、自前で調達した朝ごはんを食べたり、読書したりできる。
 
ワタシは、早朝散歩の途中で、岡山キムラヤのパンを買ってきました。
(本当は朝マックの予定だったが、店を見て気が変わった)
 
お茶を入れたり、電子レンジを使ったりすることができる。
海外のホステルによくあるような「ガチ自炊」はできない。
どのみち、やらんけど。
 
ペットボトル入りのお水とアイスクリームが無料サービス。
 
チェックアウトしてから、もう一度、「たまの湯」へ。
 
 
休憩スペースでダラダラ。
テレビあります。
 
東日本の者にはピンときませんが、宇野というところは眺めがとても良くて、「アートの島」直島へのアクセスにも便利。
外国人にとても人気がある観光地です。
UNO HOTELも、なんとはなしに海外旅行に来たような気分になる宿泊施設。
スタッフも、日本語「も」できる外国人が多い。
 
とはいえ、ネイティブではないから、細かいニュアンスは伝わらなかったりしたわね。
十分に教育された日本人スタッフがフロントにいる「いいホテル」のようなわけには、いきません。
それを「けしからん!」と感じるのではなく、「海外旅行みたい!面白い!楽しい!」と思える旅人に適した宿なのでしょう。
 
 
そこで、ちょっと思い出したことがある。
母が入居した有料老人ホームの施設長さん、「ここのスタッフは、全員、日本人」「今のところ、外国の方は使っていません」となぜか?誇らしげだったのです。
 
ワタシはそれが、ちょびっと「あれれ?」と違和感だったのですが。
このホテルに泊まって、ちょっと、腑に落ちた気がする。
 
老人ホームのスタッフは、雑用や下働きをするだけではない。
家族に代わって、親身になって話を聞いたり、流暢な日本語を話せなくなったお年寄りの意図を汲み取って、過不足なく対応することが求められる。
 
パーキンソン病に加えてレビー小体型認知症の症状があった亡き父は、言葉をうまく発することができなくなったが、ワタシの「ちょっとした不用意な言葉」で感情を高ぶらせ、しばらく手がつけられないほどプンスカすることがあった。
 
まだまだ認知症には遠くて、口が達者な母も、ワタシの言葉尻を捉えて「そういうつもりじゃなかったのに…」という曲解をすることがある。
 
言葉だけではない。
日本人にありがちな「ものの見方・考え方」や文化的な背景も理解していないと、良い接し方は難しいとよく思う。
ネイティブか、幼少期から日本にいた外国籍の方なら、経験的に体得しているのだろうが。
「日本が好き」というだけではなかなか身につかないことも、多いでしょう。
 
 
翌日は、競輪へ。
 
 
競輪を部屋から眺められるラブ

 

 

ワタシは初心者でよく知らなかったのですが、競輪というのは、最大9車で競われるのだそうです。

KEIRIN HOTEL 10という名称の「10」は、「泊まったあなたが10人目の選手」という意味が込められているらしい。

 

とはいえ、この日の玉野競輪は7車のレースばかり。

 

 
「オーシャンバンクビュー」の8階。
すばらしい眺めでした。
 
 
予想はしていたが…
部屋のテレビは、競輪中継見放題ハート
 
なんなら、同じ日に開催している他所の中継も見られる。
 
レースを観るにはすばらしいお部屋ですが、車券を現金で買いに行くのはめんどうくさい。
ワタシは一気にまとめて現金で買ってしまいましたけど、本当はスマホで買うのがよさそうです。
 
 
 
 
競輪と自転車に関連したものが飾られていて、楽しい気分になる。
 
ホテルの公式サイトにも紹介されていますが、競輪場の古い設備がインテリアとして活用されていて、なんともいい感じです。
 
 
 
自前で調達するのは難しそうだったので、朝食付きで予約していました。
到着日の晩ごはんも同じところで。
 
 
ここの朝食バイキングは…地元の食材を使って丁寧に作られているようで、本当にすばらしいですよ!
 
 
普段、「それなりのところ」にしか泊まっていないせいかもしれないが。
「ちょっといいホテル」の朝食は「ちょっといいな」と、再認識。
 
そう、これも有料老人ホームと、ちょっと似ているかもしれない。
 
 
そんなにたくさん見学したわけではないが。
「建物や設備はしょぼいが、食事はすごくいい」とか、
「食に興味がないから食べ物は餌みたいでいい。ただ、部屋は豪華なところにしたい」とか。
そういう「アンバランスな要求」に応える施設は、まあ、なさそうだったよね。
 
サービス付き高齢者向け住宅なら可能だけど。
その場合は、自力で「好きなもの」を食べに行く・用意するか、手配して届けてもらうなどしなくてはならない。
 
旅行はしたいけれど、自分であれこれ考えることができない・面倒だという人が、パック旅行を利用するように。
 
もうしばらく生きていたい・生きなきゃいけないけれど
自分であれこれできない・面倒だという人は、高齢者施設を頼るのかな。
 
 
そんなことを感じた、「藤沢発 最後の岡山旅」でございました。
 
 
おまけ。
 
 
ちょっと長かった今回の旅。
ずーっと同じ場所に泊まるわけではなかったから、少しでも荷物を減らしたくて、「使い捨てショーツ」を併用してみました。
 
DAISOの商品。100円+消費税で4枚入り。
 
意外や意外!けっこう便利だわこれ。
 
移動型の旅で、洗濯するタイミングが難しいときなど、「普通の布の下着」と併用すると、なかなかに快適。
洗濯待ちの下着を何枚も持ち歩くのは、ちょっと、アレだもんね。
 
なんなら靴下もそうしたかったのだが、今のところ、使い捨てソックスというのは目にしていないので。
こちらは、速乾性のものを多めに持ち歩くしかないかなあ。
 
16年前かな、「歩き遍路」をしたことがあるのですけれど。
そのときに聞いたノウハウは、薄手で速乾性の「インナー靴下」を使う、というものでした。
「歩くお遍路さん」は、ハイキングに準じた足まわりだもんね。
 
 
※実際はバスや車でまわる「そんなに歩かないお遍路さん」のほうが圧倒的多数らしい。
ワタシが歩いたときより前だが、こんなちゃんとした情報があった。
 
 
札幌移住後は、1週間から10日程度の「関東遠征」を頻繁にすることになるから。
「長旅のノウハウ」を研究していきたいところです。