2023年9月はじめに母が「しゃれにならない体調不良」で倒れて、入院しました。
 
今だから「しゃれにならない体調不良」と言明できますが、当初は「このまま死んでしまうか、寝たきりになってしまうか…」と不安になったものです。
 
それから少しずつ、実家の片付けをしてきました。
ときどきブツクサとブログに書きました。
今振り返ると、3フェーズに分かれていた。
 
 
最初のフェーズは、常々「カオス」だと思っていて、いるだけでストレスが溜まる(とはいえ、ゴミ屋敷とまでは言えないが)状態を解消し、「片付け」や「時間つぶし」のために、ワタシが実家に快適にいられる状態を作った。
 
この頃は、本当に「実家でまったりしよう」と考えていて(だって、快活CLUBとかより安いじゃん)。
実家の冷蔵庫に残っていた食材を少しずつ消費したり、病院で母が使った靴下のついでに「これも、洗っておこうか」と気になるものを洗濯機にポイポイ放り込んだりしていた。
 
※入院中はリハビリパンツ的な「おむつ」を使っていたし、タオル類や寝巻きはレンタル利用必須だったが、リハビリ時に履く靴下だけは対象外だったため家族が洗濯して届ける必要があったのである。
 
 
第2フェーズは、「ひょっとしたら、自宅復帰するかも」と考えて、廃棄と整理整頓を進めた。
 
老健入所が決まったときに、「入所したらすぐに、家庭訪問をする」と伝えられた。
老健は、自宅または施設等に「復帰」するための「一時的な居場所」ということになっていて、「建前は」永住の地ではない。
「復帰」のための機能的なリハビリに力を入れるので、「復帰先」の環境を把握することが必要とのこと。
 
たとえば、ワタシの実家は超絶古い賃貸団地(リノベ・リフォームなし)なので、車椅子で暮らすのはほぼ不可能。
「つたい歩き」くらいは出来るようにならないと、暮らせない。
 
「団地の子」なので気づかなかったが、団地は段差が少なく、コンパクト(ものは言いよう、要するに狭い)。
考え方によっては、高齢者に住みやすいらしい。
 
目に見える範囲の「明らかに不要なもの」をザクザクと処分して、復帰時の「生活部屋」を「ワンルーム的」にイメージしてレイアウト。
余った1部屋に、廃棄予定のものを集めるようにした。
 
↑このために、「余った1部屋」をあらかじめ整理整頓したのだが、これがまた、押入がパンパンでゲッソリ
「見えるところだけ」きれいにして廃棄物置き場にしてしまうと、押入整理ができなくなるので、先に着手した。
 
そう、パソコン作業も部屋の整理も、まずは「ワーキングスペース」の確保が大事ですだよ。
 
家庭訪問の日は、「ここに介護ベッドを置いたらいいですね〜」「わあ!洗濯機置場、ないんですねびっくり」などなど、わちゃわちゃとおしゃべりして、なかなか楽しかった。
 
自宅復帰の可能性があったから、この時点までは「実家じまい」の考えはなく。
溜まっていたものを「減らす」方向で作業した。
 
 
そして第3フェーズは、もう一人暮らしはムリ!と見切りをつけて、施設入居のための選別と「実家じまい」。
 
施設を決めたので、「持っていくもの」を選り分けて、それ以外はすべて廃棄である。
 
ワタシはザクザク捨ててしまう断捨離向きの性格なので、さほど苦労はない。
けっこう、楽しい。
 
ただし困ったのは、衣類の選別。
「もう、着ないでしょ…」な服が大量に押入から出てきたのだが。
どれが「一軍」で、どれが「もう着ないけど捨てられない」なのか、見分けがつかないゲッソリ
 
本人が見れば区別がつくのか?
という分け方でもないようで。
明らかに「もう着ないよね」の山の中に、ついこの間、着ているのをみたような服が紛れ込んでいる。
 
新品の服より、適度に着古した服のほうが着心地がいいし、母もそのほうが好きなのはわかっている。
だから、余計に困る。
 
ワタシの流儀は、「置き場所」「収納容器」を決めてから、それにゆったり収まる分だけ残して、あとは捨てる。
先に選別してから「場所」「容器」を決めようとすると、分量が増えるのである。
 
結局、「えいっ!不満なら、新しいのを買ってやれ!」とざっくり分別して、引越用の中サイズの段ボール1箱と、万が一に備えて捨てずにひとつだけとっておいたプラスチックの衣装ケース1箱に入る分に絞った。
 
 
肌着は、明らかに古そうなのは廃棄して、また買い直せばいいからラクだったけど。
どういうつもりで、いつ買ったの?というやけに派手な「勝負下着?的な?」が出てきて、当惑させられた滝汗
見ないふりして、「持っていくモノ」の箱にイン!
 
 
「思った通り」には、なかなかいかないものだなあ。
 
第1フェーズの頃は、ときどき実家へ上がり込んで、録画しておいたBS番組を見ながら、片付けなどしよう、と考えていたのだ。
 
実際、終日実家にいて、お昼ごはんも、お弁当やパンを買ってきたり、簡単な自炊をしたり、冷凍食品を「レンジでチン!」したりして食べたことも、何度かあった。
 
しかし、ワタシはそもそも「実家」が好きではなかったゲッソリ
「親」が存在していたから、半ば仕方なく、足を運んでいたのだということを再認識した。
ずっと忘れていたのだけど。
 
居心地がいいように住環境を改造したところで、頻繁に行きたい場所にはならなかった。
 
「節電のため」と、あちこちのコンセントや電源をオフにして家を出るようにしてから、その傾向にはますます拍車がかかり。
 
第2フェーズに入る頃には、「片付け」と「ゴミ捨て」、郵便物のチェックのためだけに、実家へ行くようになっていた。
 
 
久しぶりに、ガッツリ片付けをすることになりそうだったから、お昼ごはんを調達して行った。
 

 
この日の夕方、急遽、地元ともだちと「憂さ晴らしの会合」をすることになったから、昼は節約モード。
かつ、ジャンクなお昼。
こういうのは、しょっちゅうやろうとは思わないが、キライじゃない。
 
ときどき無性に食べたくなるカップ焼きそば。
昔から大好物のメロンパン。
どちらも高カロリーで、およそ健康的とは言えないが。
 
いいじゃないの、たまには、だから。
 
テレビを見ながら、「うまいうまい」とダラダラ。
 
 
自宅に戻って、テレビで大相撲観戦。
友人との「会合」は、結びの一番が終わってから家を出るとちょうどいい。
 
 
ぼけーっと見ていたら、ニュース速報に目が釘付けになった。
 
 
あれ?この名前、知ってるよ。
桐島聡。
なんなら、顔もはっきり覚えている。
交番の前に顔写真が貼ってあって、70年代風の風貌で「笑顔」。
 
なぜか、旅先の交番で「へえ、まだ捕まっていないんだ」と目に留まることが多かった。
 
5時のニュースで、報道。
 
 
そうそう、この顔!
「連続企業爆破事件」に似合わない爽やかな風貌じゃん、と昔から思っていた。
 
報道によれば、神奈川県鎌倉市内の病院で見つかったらしい。
隣の市じゃん。